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ジャズからのオファーを断り、”前進”することを選んだニコラ・ミロティッチ「NBAでプレイを続けたくない」

昨年の夏、NBAで5年間を過ごしたニコラ・ミロティッチがユーロリーグのバルセロナへ移籍することを決めたことは、少なからずNBAファンを驚かせたでしょう。

なぜなら、ミロティッチは当時まだ28歳であり、複数年かつ数百万ドルの契約を得るに値する実力を兼ね備えていたからです。



先日、ミロティッチは『Sergiobasket Vlogs』とのインタビューで、NBAを去った理由について「前進」という言葉を使って語りました。

「ヨーロッパのバスケットボールはハイレベルで、競争力が激しくなっているし、リーガ・エンデサ(スペインのバスケットボールリーグ)は凄まじい勢いで伸びている。僕にとって、これはキャリアにおける一歩の前進だ。僕は何かを証明する必要がある」

ミロティッチは、昨年の夏にユタ・ジャズから3年契約を提示されたことを明かしました。

そして、彼はギリシャでの休暇を中断し、ジャズのミーティングに参加しようとしていましたが、飛行機に搭乗する直前で思いとどまったと言います。

「彼らは3年間が保証された素晴らしい契約を提示してくれた。妻とその話をしたら、幸せな方を取るようにと言われたんだ。往復二日間の切符を購入し、(空港へ)向かったよ。だけどテッサロニキ空港の搭乗口で待機している間に、”空港で何をしようとしている?なぜ家族と一緒にいないんだ?NBAのためか?”と自問自答をしていた。”ニコ、やめるんだ。行けば契約することになる”とね。僕は空港を出て、ホテルに戻ったよ。そして代理人に、飛行機に乗らず、ミーティングに参加できなかったことを謝るよう伝えたんだ。”僕は別の道を進む。NBAでプレイを続けたくない”とね」

ミロティッチは同時に、NBAのプレイスタイルを理解できず、嫌気が差していたことも認めました。

「最初のシーズンで最も理解できなかったことは、全てのチームがスター選手を中心に回っているということだ。誰がラストショットを打つのか分かっている理由が、理解できなかった。結局は忍耐とトレーニングだったのさ。

昨シーズン、チームが僕に何を期待しているのか分かっていた。僕の役割はいつも同じだ。ショットに積極的になり、ピック&ポップを作ることだ。10得点と2~3本のリバウンドを記録することだけが期待されていた。良いことではあったけど、最高のバスケットボールができずに時間が経ったような気がした。喜びと幸せを感じなくなったから、ヨーロッパに戻って大きなことをする時だと決めたんだ。僕にとって最も大切なことは、試合を楽しめること、幸せであること、重要なピースとなること、優勝しようとしていることであり、そのような環境に身を置けるなら、お金のことは一切気にしない。僕に必要なことは、重要だと感じてラストショットを打つような挑戦なんだ」



ミロティッチは5年間でシカゴ・ブルズ、ニューオーリンズ・ペリカンズ、ミルウォーキー・バックスに在籍し、通算319試合で平均12.3得点、5.9リバウンド、3ポイントシュート成功率35.9%を記録しました。

NBAでも十分に通用するレベルの選手が去ったことは残念ですが、彼がユーロリーグで幸せを感じてバスケットボールを続けることができているのならば、それに勝るものは何もないでしょう。

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