シーズン再開に関する最近の話題としては、人種差別や社会的不正に対して全国で起きている抗議運動の妨げになるのではないかという懸念が多くを占めていますが、新型コロナウイルスや長期の中断による怪我のリスクも忘れてはなりません。
特にこのオフシーズンにフリーエージェントや契約延長を控えている選手は、怪我のリスクに対して人一倍に敏感になっている可能性があります。
そのような中で『New York Daily News』のステファン・ボンディ記者は、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムがシーズン再開に対して消極的だと伝えました。
「NBA選手にとってオーランドでシーズンを再開させることのリスクや影響は、認識され、細かく調査されている。最も明白なのは新型コロナウイルスで、フロリダ州でも急増しており、室内でも容易に感染する。また、大型契約を目前に控えた選手は特に、怪我にリスクも伴う。ある関係者によれば、ボストン・セルティックスのフォワードであるジェイソン・テイタムはこのオフシーズンに契約延長の資格があるが、プレイすることには消極的のようだ」
しかし一方で『NBC Sports Boston』のA・シェロッド・ブレイクリー記者は、リーグのエグゼクティブの一人がボンディ記者の報道を否定したことを伝えています。
「シーズンが再開されるかどうかに関わらず、選手はコートに立った時に必ず怪我のリスクを負うことになる。選手がシーズン再開に懸念を抱いているのは理解しているが、怪我のリスクを恐れて欠場する選手は見たことがない」
テイタムほどの選手がチームの優勝争いよりも自身の契約を優先するとはあまり考えられませんが、それでも約4ヶ月のシーズン中断から復帰することが未知数であることも事実でしょう。
少なくとも、リーグは選手にプレイしないという選択肢も与えています。
シーズン再開後にプレイしなかった場合、その選手が罰せられることはありませんが、代わりに与えられるはずであった報酬も支払われません。
テイタムに限らず、バム・アデバヨやドノバン・ミッチェル、ディアロン・フォックス、カイル・クーズマらもこのオフシーズンに契約延長の可能性が大いにある選手であるため、彼らの意見に今後も耳を傾けていきたいところです。