4ヶ月以上に渡るシーズン中断は、ミルウォーキー・バックスに希望をもたらしたようです。
シーズンが中断される数日前、バックスのヤニス・アデトクンボがロサンゼルス・レイカーズ戦でダンクを試みた際、不自然に着地して左膝を負傷していたことを考えると、長い休息はアデトクンボを回復させるのに十分すぎるものでした。
『ESPN』のジャッキー・マクマラン記者によれば、バックスのマイク・ブーデンホルザー・ヘッドコーチはアデトクンボについて次のように語っています。
「ヤニスが完全に健康であることは、我々にとって大きなアドバンテージだ。彼は精神的にも、身体的にも、素晴らしい状態にある。
ヤニスはタフで、回復も早いから、もっと早く復帰しようというプレッシャーを感じていただろう。(プレッシャーは)我々が与えたものではなかった。我々にとって最も難しい仕事の一つは、彼を抑制することだったね」
バックスはアデトクンボをはじめとした主力選手たちのコンディションに細心の注意を払っており、アデトクンボの今シーズンの出場時間は1試合あたり平均30.9分となっています。
そのような状況下でアデトクンボは再びMVPの最有力候補の一人となっており、チームとしてもリーグ最高勝率を記録しているのは、本当に優れたチームであるという証拠なのかもしれません。
残念なことがあるとすれば、シーズン再開場所がオーランドであるため、バックスはホームコートアドバンテージを活かせませんが、ブーデンホルザーHCはシーズンが再開できるだけでも有り難いことだと語りました。
「この国で起こっていることを考えれば、我々にホームコートアドバンテージが無いのは小さな代償に過ぎない。(ホームコートの)ファイサーブ・フォーラムで第7戦を行う機会は無いけど、だからといって残念がることはない。
少なくともプレイする機会が与えられたんだ。プレイオフに進出する機会も、このチームがどこまで戦えるか見る機会も無ければ、もっと悪かっただろう」
昨シーズンのバックスもリーグ最高勝率を記録しましたが、プレイオフではカンファレンス決勝でトロント・ラプターズを打ち破ることができませんでした。
その雪辱を果たすために再びリーグ最高勝率で戻ってきた今シーズンのバックスは、間違いなく昨シーズン以上に手強いチームとして対戦相手の前に立ちはだかるでしょう。