考察

ジェイソン・キッドはヤニス・アデトクンボのニックス移籍の鍵となるのか

一足早く2019-20シーズンが終了したニューヨーク・ニックスは新ヘッドコーチの雇用に着手しており、トム・シボドーやケニー・アトキンソン、その他のチームのアシスタントコーチの名前が候補者として挙がっています。

そして、その中でもロサンゼルス・レイカーズのジェイソン・キッド・アシスタントコーチは、特に最近注目されている候補者かもしれません。

なぜなら、彼は2014年から2018年にかけてミルウォーキー・バックスのヘッドコーチを務め、その間にヤニス・アデトクンボと良好な関係を築いていたからです。

そのため『Newsday』のスティーブ・ポッパー記者によれば、ニックスはキッドを新HCとしてチームに招き入れることによって、2021年の夏にはアデトクンボの獲得を実現させることに期待を持っているとも言われています。



アデトクンボがキッドを尊敬しているのは周知の事実で、それが最も明らかになったのは、2018年1月にキッドがバックスのヘッドコーチを解任されることになった時です。

当時からアデトクンボはスーパースターの地位を確立していましたが、チームの成績が伸びなかったことでキッドがバックスでの時間を終えることは、本人でさえも気付いていました。

しかし、キッドは『ESPN』のラモーナ・シェルバーン記者とのインタビューの中で、アデトクンボが彼の解任に反対していたことを明かしました。

「彼は私に電話をかけてきて、”彼らがやろうとしていることは正しいことではないが、あなたを解任しようとしている”と伝えてきたんだ。私はそうなるような気がしていた」

アデトクンボはキッドが解任されないために手を尽くせないかと尋ねると、キッドは彼にこう伝えました。

「君にできることは何も無い。あるとすれば、真実を語ることだけ。ただそれだけさ」

そしてキッドの解任後、アデトクンボは最初のパブリックコメントでキッドについて「彼は僕のリーグでの成功の大部分を占めている」と語りました。

「僕はNBAでどのように取り組めばいいのかも知らない18歳だった。(キッドと)3年半も一緒にやってきたから、(解任は)辛かった。彼は僕を信頼してくれた。ボールを授けてくれた。僕を素晴らし選手にしてくれたんだ」

これはキッドとアデトクンボの関係が良いことを示す一つの証拠かもしれませんが、一方で、彼らが必ずしも成功したわけではないことも留意しなければなりません。

彼らは3シーズンのうち2シーズンでプレイオフに進出しましたが、どちらもファーストラウンドで敗退することになりました。

また、アデトクンボがルーキーイヤーに3ポイントシュート試投数118本で成功率34.7%を記録したにも関わらず、キッドはアデトクンボに3ポイントシュートを打つことを禁じていました。

『Milwaukee Journal Sentinel』によれば、アデトクンボは当時のシューティングについて次のように語っています。

「彼にシュートを打たないように言われたのは2年目だったと思う。3年目の終わり頃に、少しだけ打つように言われた。4年目には打たせるようになってきて、5年目には”ゴーサインを出すから好きにやっていいぞ”と言われた。だけど、僕には自信がなく、難しかった。シューティングをしてこなかったから、取り戻すのは難しいんだ」

キッドの指揮下でもアデトクンボはMVPを受賞していたかもしれませんが、彼のプレイスタイルではバックスは完全に行き詰まっていました。

そして、その行き詰まりを解消した人物こそが、根本的に異なるプレイスタイルで指揮する今のマイク・ブーデンホルザーHCです。

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キッドとアデトクンボの間に絆はあるのは間違いなくとも、ブーデンホルザーHCに代わったことでどれだけバスケットボールがより良くなかったか、おそらくアデトクンボは気付いているでしょう。

今シーズン、アデトクンボは2年連続シーズンMVPの最有力候補であり、バックスもまた2年連続でリーグ最高勝率を記録しようとしています。

それでも、アデトクンボは前の状態に戻りたいと思っていると言えるのでしょうか?

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