ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが2021年のオフシーズンにフリーエージェントとなることを決めた場合、十分なキャップスペースを持つチームの大半は彼の獲得に焦点を当てることとなるでしょう。
当然ながら、ニューヨーク・ニックスは十分なキャップスペースを持つチームの一つと考えられています。
しかし『New York Post』のマーク・バーマン記者は、ニックスがアデトクンボを獲得するチャンスを既に失っている可能性があると指摘しました。
バーマン記者はその理由について、ニックスが2014年のドラフトで2巡目指名(全体51位指名)したヤニスの弟――タナシス・アデトクンボのことについて触れており、ニックスが彼に多くの出場機会を与えなかったためだと伝えています。
ヤニスはミルウォーキーに残りたいようだが、それはバックスが優勝候補となる場合に限られる。関係者によれば、新型コロナウイルスの世界的大流行が事態を大きく変えてしまったようで、ヤニスの今後の計画を特定するのは難しいそうだ。ヤニスの来シーズンの仲間がどうなるのか、誰にも分からない。
ニックスが2020-21シーズンに優勝候補となることは、おそらくないだろう。さらにヤニスが、弟のタナシスにチャンスを与えていなかったことに失望していたのも周知の事実だ。タナシスはニックスで2試合しか起用されなかったが、バックスでは(18試合に)起用されている。
2015年にはロンドンでニックスとミルウォーキーが対戦する前、ヤニスは『New York Post』に対し、「明日、彼(弟)と対戦できないのは残念だ」と語っていた。
とはいえバーマン記者は、ニックスがヤニスと契約するチャンスを完全に失ったわけではないといいます。
なぜなら、アデトクンボのもう一人の弟であるアレックス・アデトクンボは2021年のドラフトに参加する可能性があり、ドラフトはフリーエージェントの前に開催されるためです。
もしニックスがアレックスを指名することができれば、ニューヨークにいる弟と一緒にプレイしたくなるようヤニスに仕向けられるかもしれません。
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とはいえ、これらは全て憶測に過ぎず、ヤニスが勝利を優先的に考えている以上、いずれにしてもニックスが彼を獲得できる望みは薄いと言えるでしょう。
アデトクンボは昨年のオフシーズンに「勝てるチームの一員になりたい」と語っていました。
現在53勝12敗でリーグ最高勝率を記録しているバックスは、まさにアデトクンボにとって理想的なチームであり、ニックスが残りの1年間で彼を引き剥がそうとするのは困難なことです。