考察

カイル・クーズマのトレードは、レイカーズにとって合理的な選択

昨年のオフシーズン、ロサンゼルス・レイカーズはニューオーリンズ・ペリカンズとのトレードでアンソニー・デイビスを獲得するため、ブランドン・イングラムやロンゾ・ボール、ジョシュ・ハートといった若い選手や、複数の将来のドラフト指名権を放出しました。

しかし、そのトレードにはカイル・クーズマが含まれていませんでした。

なぜなら、レイカーズはレブロン・ジェームズやデイビスを補完する選手として、クーズマに期待を寄せていたためです。

物事が全て思い通りに進んだわけではありませんが、レイカーズが成功を収めるために、短期的とはいえクーズマは大きな役割を果たしていました。

ヒューストン・ロケッツとのカンファレンス準決勝では、ディフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの平均失点)で94.2ポイントを記録し、これはアレックス・カルーソ(90.9ポイント)に次いで2番目にチームで良い数字でした。

プレイオフの他のシリーズではそれほど目立った数字が無かったものの、ディフェンス面でのクーズマの努力が、重要な場面でチームの力になっていたのは確かでしょう。

とはいえ、クーズマが一貫して大きな影響力を生み出しているわけではないことを考えると、レイカーズが近い将来に彼に大きな契約を与えるべきかどうかは悩ましいところです。

レイカーズが望めば今年のオフシーズンにクーズマに契約延長を提示することはできますが、もしそうでない場合、彼は2021年のオフシーズンに制限付きフリーエージェントを迎えます。

さらに、レイカーズにとってクーズマの将来をより悩ませる要因となっているのが、彼の獲得に目を光らせている他チームの存在です。

『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者は、レイカーズがクーズマをトレード可能とした場合、彼らはクーズマの放出先を探すのに困らないだろうと指摘しました。

2018-19シーズンには平均18.7得点を記録したクーズマは、優勝を成し遂げたレイカーズで新たな役割を担いました。ベンチ起用のスコアラーを務め、継続的な向上の兆候も見せました。クーズマは今年のオフシーズンにルーキー契約の延長資格を持っており、レイカーズと新たな契約について話し合うことができます。25歳の彼は契約延長をせず、来季を活用することでフリーエージェントの前に自身の価値を上げることもできます。そして、いくつかのチームが関心を抱いているトレードというオプションもあります。

The Athletic

クーズマをトレードで放出することは、レイカーズにとっていくつかの理由から合理的な選択であると言えます。

特に大きな理由の一つは、クーズマにかけるべきサラリーの大きさです。

レイカーズのファンがクーズマをどのように評価しているかに関わらず、彼は2021年のオフシーズンにはそれなりに高額な契約を他チームから提示されることが予想されるでしょう。

クーズマは制限付きフリーエージェントであるため、レイカーズは相手チームの契約に同額でマッチすることで、彼を残留させることは可能です。

しかし、レイカーズが2021年のオフシーズンにフリーエージェントを迎える別のスター選手を獲得しようと目論んでいる場合、レイカーズがクーズマにかけられるサラリーはせいぜい1,060万ドルが限度となります。

2018-19シーズンと比較して成績を落としたとはいえ、クーズマの獲得に関心を抱くチームが1,000万ドル前後の契約を提示するとは思えません。

また彼のトレードは、早ければ早いほどレイカーズが恩恵を得られます。

クーズマはまだ25歳であり、成長の余地は十分に残されているため、2018-19シーズンに記録した平均18.9得点のようなパフォーマンスを再び取り戻せると考えているチームは少なくないはずです。

クーズマ自身の来季の契約は約360万ドルですが、ここにプレイオフで不調だったダニー・グリーン(約1,540万ドル)や出場機会が減少したジャベール・マギー(420万ドル)の契約を追加することによって、トレードで獲得できる選手の幅も広がるでしょう。

将来のポテンシャルをまだ残しているうちに、クーズマを活用してより質の高いスターターやローテーションプレイヤーを獲得しようと動くことは、決して最悪の選択肢ではありません。

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