元メンフィス大出身のセンターであるジェームズ・ワイズマンは、今年のNBAドラフトの全体1位指名に値する実力を持った選手の一人として見なされています。
しかし、今年のドラフトの全体1位指名権を保持するミネソタ・ティンバーウルブズには、オールスター級のセンターまで成長した24歳のカール・アンソニー・タウンズが所属しているため、彼らがワイズマンを指名する可能性は低いと考えてよいでしょう。
したがって、現状では全体2位指名権を保持するゴールデンステイト・ウォリアーズが、ワイズマンを指名するかどうかが注目されています。
ウォリアーズにはステフィン・カリーとクレイ・トンプソンのガード陣と、アンドリュー・ウィギンスとドレイモンド・グリーンのフォワード陣が充実しているものの、センター陣に大きな働きを期待できるような選手はいません。
そんな中、メンフィス大の指揮官であるペニー・ハーダウェイHC(ヘッドコーチ)が、ワイズマンはウォリアーズのチームスタイルに適合できると自信を示しています。
「彼は非常に運動能力が高く、素早い選手。リーグでもすぐに最高のリムランナーの一人になるだろう。彼はリムプロテクターでもある。彼のスキルセットは今でも十分だが、ドレイモンドやクレイ、ステフらのようなベテランとプレイすることで、さらに良くなるはずだ。
また、彼は3ポイントシュートを打つことによってスペースも生み出せる。彼はジャンプショットのほかにも、映像の勉強を行ったり、チームが何を望んでいるのか、何を必要としているのかといった理解を深めている。ウォリアーズのシステムで、彼らと一緒なら壮大な選手になるだろう」
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ワイズマンが高校生だった頃、ハーダウェイHCが彼の家族にリクルート目的で金銭を送っていたことが明らかになったため、ワイズマンはメンフィス大で3試合に出場した後に12試合の出場停止処分を受け、そのまま復帰することなく大学を自主退学しました。
ワイズマンは数少ない3試合の中で、平均19.7得点、10.7リバウンド、3.0ブロックを記録しました。
ハーダウェイHCはワイズマンを攻守で優れた選手と称賛しつつ、もしどちらか一方を取るのであればディフェンス面の方が優れていると語っています。
「彼は毎試合でリムを守ることを決意している。毎試合で15得点、20得点を記録するとは言えないが、毎試合でリムを守り、リバウンドを取るとは言ってもよいだろう。
スイッチングに関しては絶対的だ。リーグが最高レベルの世界であるのは確かだが、彼にもフットスピードやクイックネスがあり、(マッチアップを)ポイントガードにスイッチしてプレイすることができる」
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ウォリアーズは来季に優勝争いに戻ることを望んでいるため、全体2位指名権をトレードの資産として利用し、即戦力となる選手を獲得する可能性もあります。
しかし、それが実現せずに全体2位指名権を保持しており、ワイズマンが全体1位で指名されなかったのであれば、ウォリアーズが彼を指名するのも悪くはないでしょう。
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全体3位指名権を持つホーネッツが、ジェームズ・ワイズマンの指名に”大きな関心”
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