ニューオーリンズ・ペリカンズはこのオフシーズンに、制限付きフリーエージェントとなったブランドン・イングラムと5年1億5,800万ドルのマックス契約を結びました。
ただ、イングラムは口頭で合意こそしたものの、5年目の契約にプレイヤーオプションが含まれる可能性を待っていたため、実際には正式な契約が行われていないという噂がありました。『ESPN』のブライアン・ウィンドホルスト記者は、このプレイヤーオプションについて「デリケートな問題」であるとも指摘していました。
しかし、『The Times-Picayune』のスコット・クシュナー記者によれば、ペリカンズのバスケットボール運営部門代表であるデイビッド・グリフィンは、イングラムのプレイヤーオプションの有無が問題にはならなかったことを明かしています。イングラムの新たな契約の5年目にプレイヤーオプションは含まれず、それについてイングラムも「ためらわなかった」とグリフィンは語りました。
David Griffin confirmed Brandon Ingram does not have a player option. And that Ingram never hesitated about it.
— Scott Kushner (@ScottDKushner) November 30, 2020
プレイヤーオプションは選手の身の振り方を自由に決められる魅力的な契約の一部ですが、イングラムがそれを必要としなかったとしても驚くことはありません。23歳のスターにとっては、今後5年間で1億5,800万ドルの契約が保証されているというだけでも十分な魅力があったためです。
再契約に関しても、反対する必要性は一切無かったと言えるでしょう。ペリカンズは早い段階からイングラムとの再契約に積極的な姿勢を取っているようでした。また、このオフシーズンにはミルウォーキー・バックスやオクラホマシティ・サンダーを含む大型トレードによって、ドリュー・ホリデーを放出する代わりに、エリック・ブレッドソーやスティーブン・アダムスといった優秀な選手や、将来のドラフト指名権を獲得することができました。
イングラムとの再契約やオフシーズンの補強によって、ペリカンズは将来的により強力なチームを完成させることを期待しています。当然ながら、それを実現できるかどうかはイングラムやザイオン・ウィリアムソンのような若い選手たちの成長に懸かっているでしょう。
昨季、キャリア4年目を過ごしたイングラムは62試合(平均33.9分)に出場し、平均23.8得点、6.1リバウンド、4.2アシストフィールドゴール成功率 46.3%、3ポイントシュート成功率 39.1%を記録し、キャリア初のオールスター出場も果たしました。
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