NBAで14シーズンに渡ってプレイしてきたアンドリュー・ボーガットが、ポッドキャスト『Rogue Bogues』で現役生活に終止符を打つことを発表しました。オーストラリア出身のボーガットは近年、母国のバスケットボールリーグであるNBLのシドニー・キングスに所属していました。当初、彼は2020年に開催される予定であった東京オリンピックにオーストラリア代表の一員として出場することを望んでいましたが、新型コロナウイルスの影響で開催が2021年に延期されたため、引退をする決断を下しました。
ボーガットは2005年のNBAドラフトでミルウォーキー・バックスに全体1位で指名された後、7シーズンに渡ってバックスの一員としてプレイを続け、2009‐10シーズンにはオールNBA3rdチームにも選出されました。ただ、2012年3月にゴールデンステイト・ウォリアーズへトレードされた後のキャリアは、より素晴らしいものであったと言えるでしょう。彼はウォリアーズの先発センターとして2015年の優勝に貢献しました。また、同年にオールディフェンシブ2ndチームにも選出されました。
しかし、ウォリアーズは2016年のオフシーズンにスーパースターのケビン・デュラントと契約を結ぶにあたって、キャップスペースを確保するためにボーガットを解雇する必要がありました。その後、彼は1年半でダラス・マーベリックス、クリーブランド・キャバリアーズ、ロサンゼルス・レイカーズと渡り歩きましたが、年齢による衰えが著しかったことと、左足を骨折する怪我に見舞われたことによって、活躍の機会はほとんどありませんでした。そしてシドニー・キングスで1シーズンを過ごした後、2019年に古巣ウォリアーズと再び契約を結んだものの、優勝当時のような役割を与えられることはなく、チームはNBAファイナルでトロント・ラプターズに敗れ、そのままNBAでのキャリアを終えることになりました。
ボーガットはNBAで最も成功を収めたオーストラリア出身の選手の一人として知られています。彼は14シーズンで通算706試合に出場し、通算平均9.6得点、8.7リバウンド、1.5ブロック、フィールドゴール成功率 53.5%を記録しました。