フィラデルフィア・76ersの若きスターであるベン・シモンズは、過去数週間のトレード市場で最も名前が挙げられている選手の一人です。なぜなら、ヒューストン・ロケッツのスターであるジェームズ・ハーデンが要求しているトレード先の一つに76ersが含まれており、シモンズはロケッツにとって魅力的な選手の一人である可能性が高いためです。
リーグ全体の大きな話題となった以上、当然ながらシモンズは自身のトレードの噂を耳にしています。彼は現状に何を感じているのでしょうか?
『Sixers Wire』のカイ・カーリン記者によれば、シモンズは「日々を大切にして、仕事の準備をしている」と、チームへの貢献に集中していることを明かしました。
「76ersのユニフォームを着るたびに、僕は76ersを代表しているんだ。僕のメンタリティーは変わらない。僕は優勝するためにここに居る。その目標が変わることは決して無いだろう」
「メディアでは噂が飛び交っているけど、僕の目標は日々成長し、チームの優勝に貢献することだ」
チームメイトのスターであるジョエル・エンビードもまた、チームがシモンズの噂を気にすることはないだろうと語りました。
「僕らはどうすればより良いチームになれるのかということに焦点を当てている。競い合う素晴らしい機会を得たから、それに集中しているんだ。外部のノイズは僕らがコントロールできるものではない。僕らがコントロールできるものに目を向ける必要がある。僕らは優勝したいと思っているから、そうなるように自分自身をプッシュしているんだ」
たとえ76ersがシモンズを手放すつもりがなかったとしても、周囲が常に憶測を呼び続けていれば、それは彼らにとって気が散るものにしかならないでしょう。そのため76ersの首脳陣やコーチは噂の火消しに力を注いでいます。
バスケットボール運営部門のダリル・モーリー代表はシモンズを「トレードしない」と主張し、「将来の重要なピース」であると語りました。ドック・リバース新HC(ヘッドコーチ)も噂を否定し、「我々は自分たちのチームを気に入っている」と語りました。
シモンズやエンビードなどの76ersの選手たちは、トレードの噂に対して正しい姿勢を取っています。チームにトレードを望んだとしても、あるいはトレードしないように言い聞かせたとしても、結局はそれを選手がコントロールすることができません。彼らの役割はチームの優勝に貢献することであり、それが彼らのコントロールできる最大の仕事です。
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「我々はベン・シモンズをトレードしない」――76ersのダリル・モーリー運営部代表の主張はどこまで信用すべき?