ワシントン・ウィザーズのスターであるブラッドリー・ビールは、6シーズン余りに渡ってジョン・ウォールとバックコートでコンビを組んできました。ウォールがヒューストン・ロケッツにトレードされたことによって、当然ながらビールの反応にもスポットライトが当てられます。ただ、ビールのコメントは、ウィザーズのファンを少し不安にさせるようなものでもありました。
『The Athletic』のフレッド・カッツ記者によれば、ビールはウォールを知った後の出来事について「感情的な週だった」と振り返りました。
「過去24時間、48時間、72時間は間違いなく大変だった。全てを受け入れると、ブラザーがここには居ないことに気付いた。彼はより良いところに向かっている」
The Athletic
注目すべきは、ウィザーズからロケッツへの移籍をビールが「より良い」と表現したことです。過去数シーズンの成績の面では、客観的に見てウィザーズよりもロケッツの方が優れたチームであると言えるのは明らかです。
しかし、あくまでビールはウィザーズへの忠誠心を示した選手です。今年10月には「自分は忠実な人間」「ここに残りたい」と語っていました。2019年10月に契約延長を結ぶ前も、結んだ後でさえ、ビールのトレードの噂は常に存在していたことを考えると、彼の今回の発言に何らかの意味があるのか疑問に思っても不思議ではないでしょう。
実際、ビールは勝利を望んでいます。今はウィザーズで勝利することを望んでいるようですが、それが叶わないと判断した日には、ウィザーズ「より良い」チームへの移籍を望むのかもしれません。
-
ロケッツとウィザーズの間で、ラッセル・ウェストブルックとジョン・ウォールのトレードが合意