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まだ本調子ではないケビン・デュラントとジェームズ・ハーデン

ブルックリン・ネッツのスター、ケビン・デュラントはリーグで2番目に高い平均30.5得点を記録しています。今月中旬にネッツにトレードされたスター、ジェームズ・ハーデンは彼の得点と同じくらい、パスでコートを支配しています。しかし他球団にとってさらに恐ろしいのは、彼らがまだ本調子ではないということでしょう。

『New York Post』のブライアン・ルイス記者によれば、ネッツのスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)はデュラントの最初の15試合のパフォーマンスを称賛しながらも、彼が快適さを求め続けていると語りました。

「確かに彼は攻撃的なプレイをしているが、それでもなお快適になろうとしている。それだけ彼が優秀な選手ということ。彼は才能、スキル、長さ、運動能力だけで得点を挙げることができる」

今季、デュラントは全ての試合で20得点以上を記録してきました。これは彼の13年間のキャリアの中で最長の記録でもあります。彼の活躍もあって、ネッツは最後の8試合のうち7試合に勝利しました。

それでもデュラントは2020-21シーズンが開幕する以前、2019年6月のアキレス腱断裂から約18ヶ月間の離脱を余儀なくされてきた選手です。ナッシュHCはデュラントが最高の状態には戻っていないことを感じています。

「彼がどんなに優れた選手で、何点取ったとしても、数試合連続で30得点以上を記録したとしても、(最高の状態を)自分で感じようとしていると思う。それには時間もかかる。18ヶ月間もプレイできず、短いトレーニングキャンプの後に復帰したとしても、最初の10~15試合で最高の状態を感じることはできない。さらに10~15試合かかるかもしれない。だからこそ、彼は注目に値する」

一方でハーデンに関してはよりシンプルなものであり、ナッシュHCが語ったのは彼の体型でした。今季開幕後、ヒューストン・ロケッツに在籍していた時のハーデンはぽっちゃり体型で人々の注目を集めました。

「彼は周囲に馴染んできて、間違いなく体型もシャープになってきた。それは重要なことだ。彼が快適さを感じるほど、体型もシャープになっていくんだ。もし水曜日(のアトランタ・ホークス戦)が何かの兆候なら、彼は我々に大きな影響を与え、他の選手をより活かしてくれるだろう」

1月27日(日本時間28日)に行われたホークス戦では、ハーデンは31得点のほかにもネッツ移籍後最多となる15アシストを記録し、チームの延長戦の末の勝利に大きな貢献をしました。

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ハーデンはここまでリーグ最多の平均11.1アシストを記録しています。それは確かに素晴らしいスタッツですが、チームメイトのブルース・ブラウンは彼がもっと積極的に得点を狙うべきだと考えています。積極的な時のハーデンは「無敵」であると、ブラウンは指摘しました。

「彼には積極的になってもらいたい。時々、彼は受け身すぎるんだ」

3度の得点王に輝いた功績や、ボールを支配するプレイスタイルから、ハーデンがデュラントやカイリー・アービングと共存することは難しいだろうと言われていたことを考えると、チームメイトから積極性を求められるのは意外なことだといえるでしょう。ハーデンは自身の才能を見せつけるのではなく、チームに信頼してもらうことから始めているようです。アービングは「優れたチームを築くための大きな基盤は信頼」と語りました。

「信頼を得るためには多くの忍耐が必要だ。僕らは犠牲も妥協も受け入れなければならない」

そのためにも、アービングはハーデンを支えたいと思っていると付け加えました。

「僕がやるべきことは、彼を補完すること。そしてケビンや他の皆と同じことをする。僕らは互いが互いを支え合いたいんだ。若い選手が羨望や嫉妬といった感情を抱く可能性があることは確かだけど、今の状況を当たり前のものとは考えたくないんだ。(ハーデンとチームメイトになることは)頻繁に起きることではない。とても幸運なことなんだ」

ネッツの最大の脅威であるデュラントやハーデンにとっては、今は自身のコンディションに向き合い、互いのケミストリーを構築する最中のようです。これらが”快適”と思えるレベルに到達した時、ネッツが今よりもどれだけ脅威的なチームになっているかは、非常に興味深いことでしょう。

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