フェニックス・サンズのスター、デビン・ブッカーは2月1日(日本時間2日)のダラス・マーベリックス戦で決勝点となる逆転の3ポイントシュートを決めましたが、真のMVPはチームメイトのクリス・ポールだったようです。
『AZ Central』のデュアン・ランキン記者によれば、ブッカーに3ポイントシュートを託したポールは試合後、一連のプレイがリーグ屈指のシューターであるJJ・レディックにショットを打たせるためのものだったことを明かしました。現在ニューオーリンズ・ペリカンズでプレイしているレディックは、過去にポールとロサンゼルス・クリッパーズでチームメイトでした。
サンズのモンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は、ポールが最後のプレイを思いついたことを明かし、自身もプレイを知っていたものの、ポールの経験に賭けたことを語りました。
「あのプレイを思いついたと言えるほど私が賢ければいいのだけどね。クリスが以前にやっていたプレイということは知っていた。彼はタイミングを分かっていた(から任せた)」
ポールが15年間のキャリアで培ってきたものは、時として指揮官の意思決定さえ上回ります。1ヶ月前のデンバー・ナゲッツ戦では、試合終盤のファウルにチャレンジを要求するようポールがウィリアムズHCに訴えました。結果として判定は覆り、サンズは接戦を制しました。
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終盤の冷静さでチームを勝利に導いたクリス・ポール、指揮官は「多くの意味で戦力になってくれる」
これがチームにベテラン選手が必要と言われる理由の一つです。チームの勝利に貢献するためにベストを尽くす方法は、コート上で実際に経験を積まないことには分かりません。
もちろんポールはベテランの中でも非常に優れた選手であるため、昨年のオフシーズンに彼を獲得することができたサンズは幸運であったといえるでしょう。ポールはシーズン序盤から自身の経験を存分に活用しており、サンズはここまで11勝8敗と、11年ぶりのプレイオフ進出に向けて良いペースで走っています。
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JJ・レディックがクリス・ポールとの対戦を嫌う理由