カワイ・レナードは、トロント・ラプターズを球団史上初のNBAファイナルに導いたことで、大きな注目を集めています。
そして、レナードの叔父でありながら、彼のキャリアやビジネスの実務者でもあるデニス・ロバートソン氏は、先日行われた講演で、レナードが成し遂げた快挙を誇らしいと語りました。
「NBAファイナルに進むのは大変なことだ。ファイナルに進んだことのないチームだっただけに、私たちは満足している。昨年経験したことを踏まえれば、良い気分だよ。彼が成し遂げたことは、凄いことなんだ。これぞスターがやることだね。彼がコートの内外でどんな対処をしたかを考えれば、(NBAファイナルに進出は)当然のことだよ。」
その講演の中でより興味深かったのは、昨季にレナードとサンアントニオ・スパーズの間で亀裂が生じたことについて、ロバートソン氏が言及したということです。
昨季のレナードは大腿部の負傷により、わずか9試合しか出場しませんでしたが、スパーズのメディカルスタッフはそれすらも反対していたようでした。
ロバートソン氏は、それが双方にとって大きな問題であったと語っています。
「それが、ちょうど信頼の欠如に繋がったと思う。彼らはカワイがプレイできないと信じていなかったため、それが私たちへの信頼の欠如を引き起こし、私たちも彼らを信じなくなった。彼らが信じていなかったから、関係は回復せず、私たちは先に進まなければならないと決めたんだ。」
そして昨年のオフに、レナードはスパーズからラプターズへトレードされることとなりました。
当初は、ラプターズにとってもこのトレードは相当リスキーなものでしたが、今ではほぼ最高の結果を生み出しています。
NBAファイナル進出を決めた試合の後には、ラプターズの球団社長であるマサイ・ウジリ氏がレナードについて、「トロントに居ることが嬉しい」とまでコメントしました。
この夏、レナードはフリーエージェントとなることができますが、彼にとって重要なのはそこではありません。
レナードは、次のように語りました。
「僕たちはフリーエージェントについて考えていない。(今のところは)ウォリアーズとの対戦について考えているよ。シーズンが終われば、フリーエージェントに目を向けるだろうね。だけど、今はただ楽しんでいるだけだよ。素晴らしい年なんだ。」
レナードとラプターズの今季は、まだ終わっていません。