昨年のドラフトで、デンバー・ナゲッツが全体14位で指名したマイケル・ポーターJr.は、背中の手術により1年目のシーズンをプレイせずに終えましたが、もしかすると今年の7月からラスベガスで行われるサマーリーグで復帰できるかもしれません。
そして『Denver Post』のマイク・シンガー氏によると、ポーターの復帰が遅れたのは2度の背中の手術だけでなく、その回復途中に下垂足を引き起こしていたようです。
下垂足とは、下半身における運動麻痺の一種であり、足首や足指を持ち上げることが困難になる症状のことで、背中の手術を行なった際に起きることがあります。
そのためサマーリーグでプレイする際、ポーターは足に装具を着用する必要があるでしょう。
ポーターは自身のコンディションについて、次のように語りました。
「正直に言うと、この状態でシーズンを過ごしても、100%でプレイできるとは思っていなかった。だけど、今は思っている以上に良い感じだよ。僕は、今までよりも優れた選手のように感じるね。」
ポーターは2017年、全米2位の評価を受けた選手としてミズーリ大に進学し、最終的にドラフトで全体5位以内には指名されるだろうと考えられていました。
しかし、ポーターはミズーリ大での1年目から背中の怪我に苦しみ、結果的にわずか3試合の出場に終わっています。
それでもナゲッツはポーターの将来性に賭け、彼を1巡目で指名しました。
先述したように、ポーターはNBAでの1年目のシーズンをプレイすることは出来ませんでしたが、それでも彼はこの経験をポジティブなものとして受け止めています。
「これ(怪我)は大きなアドバンテージだよ。ベンチに座り、彼らのプレイを観察して、自分はどこでショットを打つのか見て、NBAの試合を学んでいるんだ。カレッジや空き地(でのバスケットボール)とは、全然違うね。」
ナゲッツは今季、若い選手を中心に第2シードでプレイオフの切符を掴み、カンファレンス準決勝の第7戦まで激しい戦いを繰り広げました。
そのため、もしもポーターがかつての身体能力を取り戻し、ナゲッツにフィットするのであれば、他チームにとっては今後数年間に渡っての脅威となるでしょう。
サマーリーグでの彼のパフォーマンスに期待です。