今年のドラフトの約10日前、メンフィス・グリズリーズは新たなヘッドコーチとしてジョン・ジェンキンス氏を招き入れました。
チームのドラフトの準備も後半に差し掛かっている中での就任に、ジェンキンスHCは「理解することがたくさんあった」とコメントしています。
しかしドラフト当日、グリズリーズが全体2位でジャ・モラントを指名した後、ジェンキンスHCは今後のグリズリーズをどうするのか、考え出すのにそれほど時間はかかりませんでした。
モラントと、昨年のドラフトで全体4位指名されたジャレン・ジャクソンJr.の若き”ダイナミック・デュオ”を中心に戦っていけばいいからです。
どちらも19歳であるモラントとジャクソンJr.に加え、不安定なロスターや再建の初期段階ということを考慮すれば、そう簡単に成果を挙げられるものではないでしょう。
しかしジェンキンスHCは、モラントとジャクソンJr.に期待しているとを述べました。
「我々は、彼らを成長させる素晴らしいベテランで周りを固めることになるだろう。だが、2人の若き選手はハングリーであり、既にコート外で素晴らしい関係を築いている。それはコート内で大きく発揮されるだろうね」
これまでチームの司令塔として引っ張ってきたマイク・コンリーがトレードされ、モラントは「マイク・コンリーの穴を埋めるために重責を担うことになる」と語り、ジェンキンスHCもポイントガードは”特に”成熟する必要があると認めています。
それでもジェンキンスHCは、モラントのディフェンスを読み取り、打破する能力を称賛しました。
「非常に多くの選手がいるこのリーグにおいて、彼が最も適応していることの一つは試合を読み取ることであり、若いキャリア初期の段階でそれを持っているという事実だ。彼は既に準備をしており、どんどん良くなっていくだろうから興奮するね」
加えて、ジェンキンスHCはモラントのパス能力にも目を付けています。
「いくらかの試合やビデオを観た感じだと利他的だ。それが我々のプログラムの大部分を占めることになるだろうね。これはチームスポーツであり、彼はその典型だ」
ジェンキンスHCとジャクソンJr.は最近やり取りを交わしており、それは34歳のヘッドコーチの印象にも深く残ったようです。
「彼は”コーチ、俺は飢えているよ。みんな飢えている。働く準備は整った。あなたのために壁をぶち破るさ”と言った。このチームは、個人の成長と同じくらいチームの成長もあるだろうから興奮するよ」
”ダイナミック・デュオ”がグリズリーズの新たな時代を切り開けるか、心構えは既に整っています。