ロサンゼルス・レイカーズと契約を結んだダニー・グリーンは、サンアントニオ・スパーズ時代から共にプレイしていたカワイ・レナードと最も親しい選手の一人でしょう。
『ESPN』のデイブ・マクメナミン氏によれば、グリーンはレナードがロサンゼルス・クリッパーズへ移籍することを、ほぼ確信していた語りました。
「彼は自分の道を歩みたいと思っていたようだった。やり遂げたことや、ファンがもたらしてくれたことを考えると、彼がそれらを断ってトロントを去るのは辛かったと思うよ。でも、彼は故郷の近くでプレイしたがっていたんだ」
一方でグリーンは、レイカーズと2年3,000万ドルで契約に合意した自身の契約について、次のように語ります。
「そんなに難しい決断じゃなかったよ。レブロン(ジェームズ)やアンソニー・デイビスが居るからね。もちろん、できるなら(ラプターズに)戻りたい。でもそれは実現しない。それが起こったとしても、(ラプターズが)自分の居場所をくれるとは思っていなかったからね。だから次のチームに行き、ここに居るんだ」
しかし、グリーンにとって移籍の決断を下すまでの時間が、耐え難いものではなかったというわけでもありません。
フリーエージェントの交渉は6月30日から開始されましたが、レナードが移籍先を決める7月5日まで、グリーンも動くことはありませんでした。
「この5日間は5ヶ月のようだったね。毎日チェックし、”君のミーティングは明日だ”、”明日?もう1日待たなくちゃいけないのか?”という感じだった。君たちが1日を考えれば早く過ぎるけど、俺が話したことが起これば1週間だと思うだろうね。”俺はもう1日待たなくちゃいけない。早く来てくれ!”という感じだったよ」
決断したレイカーズには、グリーンに関わり深いレブロン・ジェームズが居ます。
ルーキーイヤーの2009-10シーズンはクリーブランド・キャバリアーズでチームメイトとなり、その後グリーンはスパーズに、レブロンはマイアミ・ヒートに移籍した後、2度のNBAファイナルで優勝を分け合いました。
そして今、再びレブロンと一緒にプレイできることについて、グリーンは胸を躍らせています。
「俺は彼とプレイし、競い、そして今一緒にプレイする機会がある。一周するようなものだね。クレイジーだ」
レイカーズにとっても、グリーンにとっても、おそらく最大の敵はクリッパーズでありレナードになるでしょう。
運命的なめぐり合わせに、グリーンも興奮しています。
「とても楽しいものになるだろうね。前の場所に戻り、成長した状態で競うことになると思う。でも、どちらのチームメイトも表面上は優れているから、どのように集まっているのか見極めないとね。願わくば、ファンにとって信じられないようなものを観せられるといいかな。ワクワクしているよ。まだどうなるか分からないけど、L.A.の2チームが(プレイオフで)対戦するかもしれないし、そうなれば俺たちは(会場を)移動しなくてもいい。面白いかもね」
ただ、グリーンにとっても、レナードがポール・ジョージを引っ張ってくるのは予想できなかったようです。
「彼らとちょっとだけ話したけど、彼らもラッキーだと思っているよ。誰もそれ(ジョージのトレード)について知らなかったし、俺も知らなかった。俺はいつも(レナードと)連絡を取っていたけど、彼は最新の情報をくれなかったね。彼がどこへ向かっているのか分からなかったよ」