オクラホマシティ・サンダーは、ラッセル・ウェストブルックと引き換えにクリス・ポールを獲得しましたが、彼を長くチームに置いておくことはしないでしょう。
ポールにとっても、チャンピオンリングを求めるのであれば、サンダーでキャリアを過ごしている場合ではありません。
再建をしたいサンダーと、(おそらく)優勝したいポールの考えは相反し、幸いにも彼を必要としているチームはあるため、再びトレードが行われるのは必然的です。
ということで、ここではポールがトレードされる最も可能性の高い4チームを見ていくことにしましょう。
マイアミ・ヒート
- ヒートの獲得:クリス・ポール、スティーブン・アダムス
- サンダーの獲得:ゴラン・ドラギッチ、ジャスティン・ウィンズロウ、ジェームス・ジョンソン、ディオン・ウェイターズ、1巡目指名権
ヒートはポイントガードのアップグレードを求めていますが、最大の狙いであったウェストブルックを獲得することは出来ませんでした。
しかし、ポールを獲得しても妥協以上の結果が得られるため、ヒートが動くのは理にかなっています。
さらに、ヒートはハッサン・ホワイトサイドをポートランド・トレイルブレイザーズへ放出したことにより、ビッグマンが手薄な状態です。
サンダーからスティーブン・アダムスも獲得できれば、ポール、ジミー・バトラー、アダムスのビッグ3により、一気にイーストのトップクラスまで変貌するでしょう。
サンダーが25歳のアダムスを手放すかは分かりませんが、急速に再建のプロセスへ移行している現状を見るに、このトレードが成立するのはおかしなことではありません。
オーランド・マジック
- マジックの獲得:クリス・ポール
- サンダーの獲得:アーロン・ゴードン、マーケル・フルツ、DJ・オーガスティン
23歳のアーロン・ゴードンは非常に魅力的な選手であるため、彼をトレードするなら1巡目指名権は必要無いでしょう。
ゴードンは昨季、1試合あたり平均16.0得点、7.4リバウンドを記録しました。
マーケル・フルツは今のところ輝きを放っていませんが、来年の夏にはチームオプションで彼を手放すか決められるため、サンダーが再建をするにあたってフルツの状態を見てみるのは、悪いことではありません。
一方のマジックは、ニコラ・ヴュチェビッチを中心にプレイオフの出場権を掴んだため、次の目標はより良いシードを勝ち取り、より先まで進むことです。
そのためには、やはり優秀なポイントガードが欲しいところでしょう。
ポールは経験豊富でもあるため、マジックに最適です。
ダラス・マーベリックス
- マーベリックスの獲得:クリス・ポール
- サンダーの獲得:ティム・ハーダウェイJr.、コートニー・リー、ジャスティン・ジャクソン、1巡目指名権
ルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスは若き魅力的なペアですが、マーベリックスとオーナーのマーク・キューバン氏は、彼らをまとめ上げるポイントガードが必要だと考えています。
マーベリックスは今夏にデロン・ライトを獲得しましたが、彼はどちらかと言えばコンボガードであるため、ポールの獲得はもっと大きな意味を成すでしょう。
一方で、サンダーが受け取るハーダウェイとリーは来季に契約が切れ、ジャクソンは若く有望なウィングであるため、双方に利益が生まれることになります。
シカゴ・ブルズ
- ブルズの獲得:クリス・ポール
- サンダーの獲得:オットー・ポーターJr.、クリス・ダン、1巡目指名権
確かに、ザック・ラビーン、ラウリ・マルッカネン、ウェンデル・カーターJr.、コービーホワイトといった中心選手は素晴らしいですが、プレイオフ争いが出来るかどうかは依然としてクエスチョンマークが残ります。
しかし、ここに優れたベテランのポイントガードであるクリス・ポールを加えたらどうでしょうか?
ブルズがプレイオフ争いを出来るというのは、一気に確信に変わるはずです。
一方で、ブルズがサンダーに提示するものとして最も重要なのは、保護条件を付けない1巡目指名権となります。
これはサンダーにとって潜在的に価値のある金鉱山となるでしょう。
ポーターJr.とダンに関しては、あくまでポールとのトレードでサラリーを合わせることを目的とするため、彼らをどうするかはサンダー次第です。
【投票】
- マイアミ・ヒート 44%, 253 票253 票 44%253 票 - 44%
- その他 18%, 103 票103 票 18%103 票 - 18%
- ダラス・マーベリックス 15%, 83 票83 票 15%83 票 - 15%
- オクラホマシティ・サンダー 14%, 80 票80 票 14%80 票 - 14%
- シカゴ・ブルズ 5%, 29 票29 票 5%29 票 - 5%
- オーランド・マジック 4%, 23 票23 票 4%23 票 - 4%