『ESPN』のジャッキー・マクムラン氏は先日、ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングの性格が”気分屋”で、チームがそれを気難しく思っていると伝えました。
「クリーブランドからボストン、ブルックリンのチームメイトが認めているように、アービングの極めて評判の悪い気分の変動は、ネッツのエグゼクティブを不安にさせる暗黙の懸念だ。アービングは落ち込むと、しばしば心を閉ざし、コーチングスタッフやフロントオフィス、そして時にはチームメイトともコミュニケーションを取ろうとしない。ネッツの情報筋によると、中国を訪れた時にそのような出来事が一度あり、それについてみんなが頭を悩ませていたようだ」
アービングのこういった性格の一面は過去にも報じられており、今に始まったことではありません。
しかし『SNY.tv』のイアン・べグリー氏によれば、ネッツのケニー・アトキンソン・ヘッドコーチはアービングの性格に対する懸念について、全く心配していないと語ります。
「完全に間違っている。厳密に言えば、ここまで彼を観察し、経験したことを踏まえて、全く真実ではない。私の意見としては、カイリーの一貫性と精神面の部分はA+だと思う。とても素晴らしかった」
アービングの親友で、チームメイトのディアンドレ・ジョーダンは、アービングの性格について尋ねられると、最初は冗談めかしてこう言いました。
「カイリーは悪い奴さ。酷いものだよ。彼は気分屋だからね。彼のそばに居るのは好きじゃないかな」
その後、ジョーダンはこう付け加えます。
「僕たちはみんな競争力があり、世界中の誰もが気分の変動を経験していると思う。それは人間性の一部だ。たった一人をターゲットにするべきではないと思うよ。僕たちのチームに影響は出ていない。カイリーは素晴らしい人間だと思う。カイリーが悪いことをしたとは思っていないね」
チームの関係者が頭を掻くほど厄介なことなのか――そう尋ねられたネッツのスペンサー・ディンウィディーは、冗談でこう返しました。
「正直言って、頭を掻いたのは(ヒューストン)ロケッツのフロントオフィスの人間が原因さ」
ヒューストン・ロケッツのゼネラルマネージャーであるダリル・モーリー氏が、香港の民主化運動を支持するツイートを投稿し中国の反感を買って以降、その問題は未だに解決されず、今後のNBAの収益に影響を与える可能性さえあります。
それはともかく、ディンウィディーもまた、アービングを素晴らしいチームメイトだと認めました。
「(彼は)経験や見ているものを捧げようとしていて、知識のオープンソースとなり、コミュニケーションを取り、リーダーになろうと努力しているんだ」
アトキンソンHCは、アービングをコーチングすることを”素晴らしい”と感じています。
「偉大な選手をコーチングするのは簡単だ。まさに(アービングは)その通りだ。誰もがその難しさを口にしていて、私が経験不足なのかもしれない。でも、素晴らしいことだと思うよ。彼のおかげで、チームが良くなったことが2つや3つあるんだ」
たとえアービングが”気分屋”であったとしても、ブルックリンにとっては大して気にするほどのことではないのかもしれません。
[kanren postid="15724"]