オーランド・マジックのアル・ファルーク・アミヌは、昨シーズンまで在籍していたポートランド・トレイルブレイザーズと4年ぶりの対戦を迎え、ブレイザーズの本拠地であるモーダ・センターを訪れた時、今までとは違う気持ちになるだろうとは理解していたものの、妙な親近感には驚かされました。
『NBC Sports Northwest』のマイク・リッチマン氏によれば、12月20日(日本時間21日)の試合でブレイザーズがマジックを118-103で破った後、アミヌは古巣との対戦について次のように語りました。
「正直、落ち着かない。(ブレイザーズの)選手を見るつもりだったけど、街中に(関係を持った)色々な人が居て、アリーナに来ているのを見ると、違うものだね。でも、みんなに会えて嬉しかったよ」
アミヌは右膝の半月板断裂により、12月1日以降の試合に出場できておらず、この日も元チームメイトが新しいチームを破るのを見ていました。
そして試合終了のブザーが鳴った後には、ブレイザーズのデイミアン・リラード、CJ・マッカラム、ユスフ・ヌルキッチ、ザック・コリンズ、アンファニー・サイモンズがアミヌの元へ向かい、いつもより少し長くコートに残り、笑いを共有していました。
マッカラムはアミヌについて「彼は本当に良いやつ」と語ります。
「彼は面白いやつさ。みんなが思っている以上によく喋るんだ。彼は自分に自信を持っていて、僕たちは彼が居ないのが寂しいよ。彼のプレイや性格を懐かしく感じる。僕たちは、彼が新しい状況でベストを尽くせることを祈るばかりさ」
アミヌの粘り強いディフェンスや、リバウンドは、ブレイザーズにとって欠かせないものでした。
この夏、リーグで最も総サラリーが多かったブレイザーズは、さらにサラリーを支払うことでアミヌと再契約することもできましたが、首脳陣は先へ進むことを決意し、代わりにアミヌはマジックと3年2,900万ドルで契約を結びました。
アミヌは夏にブレイザーズからオファーが無かったことについて、「少し奇妙に感じた」と言いましたが、今では新天地での適応を楽しんでいるようです。
彼はマジックで18試合に出場し、平均21.1分、4.3得点、4.8リバウンドを記録しました。
キャリア10年目を迎えているアミヌにとって、ブレイザーズでの4年間はキャリアで最高の4年間だったと言えるでしょう。
彼はブレイザーズで293試合中255試合に先発出場し、うち187試合に勝利し、契約最終年だった2018-19シーズンはプレイオフでカンファレンス決勝まで到達しました。
それだけに、試合後に元チームメイトたちと話し合うことは、アミヌにとって特別な時間でした。
[kanren postid="16545,16688"]「試合をしている時は、家族よりもみんなと一緒に居ることの方が多いから、本質的には家族だね。親戚に会うようなものだよ。今日はある意味、家族と再会するような日だった。彼らに会えて本当に良かった」