クリーブランド・キャバリアーズが今年のオフシーズンに何ができるのか――その行動を左右する一つの鍵が、アンドレ・ドラモンドのプレイヤーオプションであることは間違いないでしょう。
ドラモンドは来シーズンに2,870万ドルほどの大きなプレイヤーオプションを保持していますが、関係者によると、キャバリアーズがトレードでドラモンドを獲得した時点では、キャバリアーズも彼が将来をどうするかは分かっていなかったようです。
ドラモンドは差し迫った決定よりも今シーズンを終えることに集中し、沈黙を守っているため、キャバリアーズは今でも彼の選択の心配をしているかもしれません。
[kanren postid="18414"]オプトインした場合
複数の関係者によれば、ドラモンドが来シーズンのプレイヤーオプションを行使する可能性は高いと見られています。
デトロイト・ピストンズが見返りとして獲得したものが、何よりの証拠だと言えるでしょう。
確かにピストンズはドラモンドをキャップ削減の目的として放出したかもしれませんが、それにしてもピストンズが獲得したものはドラモンドの市場価値の低下をよく表していると言えます。
また、NBAと中国の関係悪化による収益の減少や、新型コロナウイルスによるシーズン中断の影響によって来シーズンのサラリーキャップも減少する可能性があること、2021年の大規模なフリーエージェントに備えるため、多くのチームが長期契約を避けようとする可能性があることを踏まえても、ドラモンドがオプトインをするのは理にかなっています。
この場合、キャバリアーズはキャップスペースの柔軟性を失い、オフシーズンの動きがかなり制限されることになります。
とはいえ、キャバリアーズは26歳のドラモンドを若いロスターに合うからというだけでなく、攻守においてリム周辺で活躍できるスター級の戦力としても獲得したため、オフシーズンの制限はそれほど問題ではありません。
今年のオフシーズンにフリーエージェントとなるトリスタン・トンプソンに関しても、バード権を行使することでキャップを超過して彼と再契約を結べるほか、800~900万ドル相当に及ぶミッドレベル例外条項によって他の選手を獲得することもできます。
オプトアウトした場合
今年のオフシーズンでプレイヤーオプションを破棄することはドラモンドにとっても、キャバリアーズにとってもメリットが少ないため、この可能性は低いと見られていますが、それでも可能性はゼロではありません。
この場合、キャバリアーズは2,000~4,000万ドルのキャップスペースを得ることができ、これは制限付きフリーエージェントで大きな効果を発揮することができます。
[kanren postid="13644"]ただし、バディ・ヒールド、ドマンタス・サボニス、ジェイレン・ブラウン、ディロン・ブルックスらは既に契約延長を結んでしまったため、魅力的な選手が多いとは言い難いでしょう。
ニューオーリンズ・ペリカンズのブランドン・イングラムや、サクラメント・キングスのボグダン・ボグダノビッチは、オファーに対してマッチされる可能性が高いため、残りはミネソタ・ティンバーウルブズのマリク・ビーズリーや、フェニックス・サンズのダリオ・サリッチをターゲットにするくらいになってしまいます。
無制限フリーエージェントには30歳のデマー・デローザンが居ますが、シュート優先型のボリュームスコアラーであることから、若い選手が多く在籍するキャバリアーズに適合するかは懸念要素があります。
あるいはティム・ハーダウェイJr.や、ゴードン・ヘイワードに多くのサラリーを使う必要があるでしょうか?
とはいえ、なにもフリーエージェントを獲得することだけがキャップスペースの使い道ではありません。
来シーズンの飛躍や成功は期待できなくなるかもしれませんが、サラリーダンプを引き受けることによって将来のドラフト指名権を獲得することも、一つの計画となり得ます。
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