現在15勝50敗でリーグ最低勝率を記録しているゴールデンステイト・ウォリアーズは、2019-20シーズンの再開をそれほど重要視していません。
『ESPN』のニック・フライデル記者によれば、ウォリアーズのスティーブ・カー・ヘッドコーチは先週、ゼネラルマネージャーのボブ・マイヤーズや選手全員とZoomで会話をし、その雰囲気が「オフシーズンのようだった」と語りました。
「選手たちの状態を確認したり、ボブにとってはリーグとのコンタクトや、最新の情報を伝える機会でもあったが、毎年恒例のシーズン終了時のミーティングのようでもあった。コーチングスタッフや私も、スタッフ評価を受けたり、オフシーズンの計画を知らされているため、今は完全にオフシーズンモードだ」
プレイオフ争いを繰り広げているチームはシーズン再開に焦点を当てている中、カーHCも選手やスタッフとは連絡を取り続けているものの、それはシーズン再開を気にかけたものではないようです。
「興味深い時期にシーズンが中断されたため、チームの順位によって本当に大きな違いが出た。プレイオフ争いの真っ只中にあるチームを指揮している仲間のコーチと話をしたが、彼らは必死にチームと連絡を取り合おうとしている。中には、トレーニングスタッフと一緒にZoomを利用してグループでワークアウトをしている者もいるし、選手がシューティングできるようにバスケットゴールを探している者もいる」
「我々は(8位のメンフィス・グリズリーズと)17ゲーム差もあったから、彼らとは違った。まるでシーズンが終わったような感じだ。リーグがシーズンを再開させたいと言う可能性は残っているが、我々が今シーズン経験してきた負傷やタフな成績を考えると、連絡を取り合っているのも、形だけのものに過ぎないと思っている」
シーズンが中断されて以降、サンディエゴの家で家族と過ごしてきたカーHCは、シーズン中断期間を活かしてスタッフたちに自分を見つめ直すよう伝えていることを明かしました。
「我々スタッフがやることは、今まで以上に時間をかけて自己反省をし、自分たちが何をしてきたのか、これから何をしたいのかを真剣に考えることだと思う。我々はかなり特殊な立場にある。信じられないような5年間の成績を残しながら、今シーズンはNBAで最悪の成績を残していて、あらゆる怪我も経験している。この6年間、我々はコーチングスタッフとしても、組織としても、様々なことを経験してきた。今分かっているのは、実際に座って様々なことを振り返る機会が無かったということだ」
そのためカーHCは、今の時間が多くのスタッフにとって非常に「生産的」であったとも言いました。
「選手のコーチングや、来シーズンに向けてのより良い方法を考えた。時間を有効活用し、スタッフの間でより深い話し合いができたと思うよ」
過去5年間、常にファイナルの舞台まで戦い続けてきたウォリアーズは、自分たちを振り返ったり、休息を取る余裕がほとんどありませんでした。
2019-20シーズンが再開されるかどうかは分かりませんが、少なくとも新型コロナウイルスによるシーズン中断は、通常どおりシーズンが流れていくよりもウォリアーズに有意義な時間を過ごさせていると言えるでしょう。
そしてオフシーズンにはドラフト上位指名権を活用することができ、今シーズン怪我に対処してきたステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの中核が健康な状態で、2020-21シーズンを迎えることになります。
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