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自身のトレードの噂をポジティブに捉えるブラッドリー・ビール「リスペクトのしるし」

昨年秋にワシントン・ウィザーズと契約延長を結んでも、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断されても、ブラッドリー・ビールのトレードの噂は再燃しています。

『New York Daily News』は先週、ブルックリン・ネッツがビールの獲得について内部で議論していると伝えました。

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自身のトレードの噂は、時に選手にとって厄介であったり、不安であったりするものですが、ビールの考え方は少し興味深いものがあります。

ビールは『ESPN』のジャッキー・マクマラン記者とのインタビューで、自身が再びトレードの噂になることについて「面白い」と語りました。

「こうした類の噂を聞いたのは初めてではない。面白いと思っているよ。僕はそれをリスペクトのしるしと受け取っている。僕が良いプレイをしているから、皆が一緒にプレイしたがっているとね。

信じられないさ。カイリー(アービング)やKD(ケビン・デュラント)が僕を必要としていると聞けば、それは素晴らしいことだ。同時に、それがどれだけ簡単ではないことかもね。僕はワシントンに腰を据え、貢献してきた。ここが大好きだし、他のチームに移籍せずとも勝利に貢献できる選手ということを知ることができたから、とても嬉しいよ」

もちろん、ビールはこのリーグで見てきたことを理解しています。

アンソニー・デイビスはニューオーリンズ・ペリカンズに忠誠心を示してきましたが、最終的にはより多くの勝利を求めて、より大きな市場へ移籍することを望みました。

あるいはカワイ・レナードやポール・ジョージのように、自分たちのチームをより望ましい環境に変えた選手もいました。

しかし、今のビールが最も重要視しているのは、そのようなことではありません。

「今の僕にとって最も重要なことは、ジョン(ウォール)と再び一緒にプレイしたいということ。(ウォールの離脱中に)僕は大きく成長できたから、彼が復帰して、一緒に何ができるのか見てみたい」

ウォールがかかとの手術や、アキレス腱断裂によって長期離脱が余儀なくされた中、ビールは今シーズンにリーグ2位の平均30.5得点を記録し、チームを牽引していました。

ビールの大きな成長と活躍もあり、ウィザーズはシーズン中断時点でイースタン・カンファレンス9位につけていましたが、シーズンの再開方法によってはプレイオフ進出の機会も得られない可能性があります。

ビールはシーズンの再開方法が明確になるまでの準備について「全てが漠然としているから難しい」と語りました。

「できる唯一のことがあるとすれば、最高の準備から最悪の準備までやっておくことだ。プレイオフに出ることを想定して準備を進める必要がある。とはいえ、チャンスが無ければ最悪だけどね」

そういった意味では、最近のポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが主張した「プレイオフ進出のチャンスが無ければ、無意味な試合でプレイしたくない」という意見に、ビールは賛同しています。

「僕も同じ状況にある。だからデイムを支持しているよ。彼の意見が馬鹿げているとは一切思わなかった。プレイオフ進出のチャンスが無いのに再開するよう言われれば、チームが全試合で僕を出場させたがるとも思えない。長い中断期間の後に起こりうる怪我は防ぎたいと、首脳陣が思っていることは間違いない」

とはいえ、たとえプレイオフ進出のチャンスが無かったとしても、試合で座っているだけというのも難しいとビールは言いました。

「若いチームでプレイする時は、いつでもプレイしたいと思うもの。僕はチームの模範になりたいし、僕には競争心があるからね」

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しかし同時に、ビールは健康や安全を最優先に考えなければならないことも理解しています。

「この状況全てを軽視してはならない。僕たちの健康に関しては100%が検討されるまで、再開させてはならない。だから僕は、家族を守るためにチームから離れる(ことを考えた)ジョー・イングルズを責めることもない。

自分たちがモルモットとは言いたくないけど、おそらく再開する(スポーツリーグの)最初の一つとなるだろう。未知数なことは多くあるけど、皆を守るためでもある」

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