ポートランド・トレイルブレイザーズのロドニー・フッドは12月6日(日本時間7日)のダラス・マーベリックス戦でアキレス腱断裂を負った後、自身の今後のキャリアについて考えているようです。
『ESPN』のエリック・ウッドヤード記者によれば、フッドはアキレス腱断裂を経験した後の最初の考え方がネガティブなものであったことを明かしました。
「最初は”最悪だ。ほとんどの選手はアキレス腱を断裂した後に引退してしまった”と考えていた。ドミニク・ウィルキンス以外に(負傷前の状態と)同じようになったり、それ以上になった選手は居なかったからさ。それでも、今ではより多くの選手が健康になって戻ってきている」
フッドは、同様にアキレス腱断裂を経験したケビン・デュラントや、デマーカス・カズンズらと連絡を取り合っているとも語りました。
「ケビン・デュラントやウェスリー・マシューズ、デマーカス・カズンズらと連絡を取り合っている。(アキレス腱断裂を)経験した人たちと共有することによって、僕は日々自信をつけている」
時には、デュラントにリハビリの進行度を尋ねることもあるようです。
また、フッドはシーズン中断の機会を活用し、彼の出身校であるデューク大に復学しました。
デューク大は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにオンライン授業を導入しており、一方でフッドはバスケットボールのためにデューク大を去ったことで学位を取得していなかったためです。
デューク大の同期生で、フッドの妻でもあるリシャさんは、彼に復学を勧めたことを明かしました。
「彼がアキレス腱を断裂した時、私は”こういう時だからこそ、学位を取得しないと”って伝えました。学位を取得するには絶好の機会でした」
フッド自身も、全国で人種差別や社会的不正への抗議運動が行われている現状も相まって、デューク大を卒業することの重要性を感じています。
「世界がどうなっているか、アフリカ系アメリカ人との格差がどうなっているかを知りたいし、何か特別なことをしたいんだ。そしてデューク大で学位を取得するということは、特に僕の出身地では特別な意味を持つ」
フッドは今後のバスケットボールのキャリアはもちろんのこと、引退後のキャリアも見据えた活動をしています。
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アキレス腱断裂からの回復には平均して1年ほどかかると考えられているため、うまくいけば12月と予想されている2020-21シーズンの開幕頃には、フッドがプレイする準備は整いつつあるかもしれません。
負傷前の21試合で平均11.0得点、3.4リバウンド、さらには3ポイントシュート成功率で驚異の49.3%を記録していた彼の復帰は、間違いなくチームも待ち望んでいることでしょう。