考察

ブレイザーズがプレイオフ争いで最も有利と考えられる理由

7月31日にレギュラーシーズンが再開された後、ウェスタン・カンファレンスの第8シードと第9シードを懸けた争いは、プレイオフに勝るとも劣らない激闘へと導くことになるでしょう。

現在第7シードのダラス・マーベリックスもプレイオフを進出がほぼ確定であることを考えると、第8シードと第9シードを残り6チームの中からわずか8試合で決めなければなりません。

では、このシード争いを制し、ゆくゆくはプレイオフ進出を掴み取ると思われるチームはどこでしょうか?

最も有利だと考えられるのは、おそらくポートランド・トレイルブレイザーズです。



4ヶ月以上にも渡るシーズン中断期間は、ブレイザーズの傷を癒やすには最適です。

3月にシーズンが中断される前、ブレイザーズはユスフ・ヌルキッチ、ザック・コリンズ、ロドニー・フッドといった主力選手の負傷離脱に苦しめられてきました。

残念ながらフッドの復帰にはまだ時間を必要とするものの、シーズンが中断された4日後に復帰予定であったヌルキッチや、昨年11月に肩の手術を受けたコリンズは、100%の状態に戻るための十分な時間を得られたと言えるでしょう。

ブレイザーズのカーメロ・アンソニーはシーズン再開の計画が承認される前、『CBS Sports』とのインタビューでヌルキッチやコリンズの復帰について、次のように語りました。

「ヌルキッチやザック、そしてみんなが健康であることこそ、僕たちが探し求めていたこと。彼らが復帰すれば、僕たちが高いレベルで競えることは分かっている」

健康状態に関しては、デイミアン・リラードにも当てはまります。

リラードは2月下旬に鼠径部の負傷で6試合を欠場しており、シーズン中断前の4試合でも平均20.8得点、フィールドゴール成功率40%(シーズン平均は28.9得点、フィールドゴール成功率46%)と、明らかに精彩を欠いていました。

ブレイザーズをプレイオフ争いへ引き戻した1月の劇的なパフォーマンスなど、リラードがチームを背負ってきたことを考えれば、4ヶ月の休息は彼が必要としていたものなのかもしれません。

アンソニーにも同様のことが言えます。

フッドが負傷した後、ウィングのローテーションに欠かせなかったアンソニーは1試合平均33分間の出場時間を記録していました。

その時点でアンソニーが35歳であったことや、ブレイザーズと契約を結ぶ前に1年以上チームを探していたことを考えると、彼がいつガス欠状態になってもおかしくありませんでした。

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ヌルキッチやコリンズの復帰が、ブレイザーズのパフォーマンスに与える影響について見てみましょう。

チームには既に主力ビッグマンのハッサン・ホワイトサイドが居ますが、ヌルキッチやコリンズがここに加わることによって、ブレイザーズは2人の優れたビッグマンをほぼ常時コートに出すことができるようになります。

サンプルの数こそ少ないものの、とりわけコリンズとホワイトサイドのデュオは相手にとって大きな脅威となる期待があり、コリンズが負傷するまでの49分間におけるデュオのネット・レーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)は+17.3ポイントを記録していました。

当然のことながら、優れた2人のビッグマンの離脱はチームのディフェンス面にも致命的なダメージを与えています。

今シーズンのブレイザーズはディフェンスリバウンド率でリーグ27位の71.0%、ディフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの失点)でもリーグ27位の113.6ポイントを記録しました。

また、ヌルキッチやコリンズが隣に立っていることによって、ホワイトサイドのクイックネスの悪さや、横方向の移動性といった懸念点も補うことができるでしょう。



それから、第8シード、第9シードを争う6チームの中で、最も警戒しなければならない選手は誰でしょうか?

「デイミアン・リラード」と答える人は、決して少なくないはずです。

今シーズンのリラードはオフェンスのレベルをさらに向上させており、プレイオフでいかに相手の心を打ち砕くのかということについては、昨年のプレイオフを見れば一目瞭然です。

そして、彼らがプレイイン・トーナメント(第8シードと第9シードのプレイオフ進出を懸けた3試合制のシリーズ)に進んだ場合、サンアントニオ・スパーズを除けばブレイザーズは経験の面で最もアドバンテージを持っているチームとなります。

もちろん、リラードはそうした状況下で最も実績を残している選手です。

プレイオフや、一つの勝敗がシリーズを左右するような試合では、時に経験が重要になってくることも少なくありません。

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そして最後に、理論的な理由があります。

プレイイン・トーナメントに進出できる第9シードのチームは、タイブレークや同点決勝ではなく、最終的な”勝率”によって決まると伝えられており、それがブレイザーズに最大の利点を与えています。

ブレイザーズはシーズン中断前に66試合を終了しており、これはグリズリーズ、サンズより1試合多く、ペリカンズ、キングスより2試合多く、スパーズより3試合多くなっています。

つまり、8試合のレギュラーシーズンが終わった後、第8シードのチームとのゲーム差、敗戦数が同じチームが複数あったとしても、ブレイザーズの勝率が最も高くなるため、彼らが第9シードに選ばれるということです。

もちろん、ブレイザーズはそのような展開になることは望んでいないはずですが、前例の無い事態が最終的に彼らの味方になるかもしれません。

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