インディアナ・ペイサーズのマルコム・ブログドンは先月に新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たこともあり、現在はマスクを着用して練習に取り組んでいるようです。
『ESPN』のエリック・ウッドヤード記者によれば、ブログドンはこの取り組みについて「試合が始まるまでは着けるつもり」と語りました。
「自分のコンディショニングのために取り組んでいることであり、僕が新型コロナウイルスに感染したことを懸念する選手に配慮したものでもある。着用することで、皆が安心できるようにしているんだ」
隔離期間を終えることで練習への参加が許可されたブログドンは、自身の症状について「穏やかなものだった」と付け加えています。
「僕は熱と頭痛で済んだけど、他の人々は僕よりもずっと酷い状態だった。幸いにも、ウイルスを克服できたから最高の気分だ。100%の状態に戻ってきたよ」
もちろん、チームメイトやコーチ、スタッフに対するブログドンの配慮は素晴らしいと言えるでしょう。
とはいえ、ペイサーズのネイト・マクミラン・ヘッドコーチは、ブログドンがウイルスを拡散させることを気にしていないと語っています。
「マスクを着用する必要は無かったが、ここ2日間はマスクを着用してプレイしている。我々は(ブログドンがウイルスを拡散させることを)全く考えていなかったけどね。皆が行っている検査と、マルコムが戻ってくるために通過しなければならない検査を受けたのだから、彼が一緒に練習しているということは安心できるということ」
昨年の夏にペイサーズへ移籍したブログドンは今シーズン48試合(平均30.7分)に出場し、平均16.3得点、4.7リバウンド、7.1アシストを記録しました。
昨シーズンに記録したフィールドゴール成功率50%以上、3ポイントシュート成功率40%以上、フリースロー成功率90%以上と比較すれば、シュート成功率はいずれも減少しているものの、得点、リバウンド、アシストのスタッツはいずれもキャリア最高となっています。
今年1月に右膝大腿四頭筋の断裂から復帰したオラディポが負傷前のパフォーマンスを取り戻せていないことを考えると、チームで3番目に平均得点が高いブログドンはチームにとって非常に重要なガード選手だと言えるでしょう。
現在ペイサーズは39勝26敗でイースタン・カンファレンス5位を記録しており、8月1日(日本時間2日)のフィラデルフィア・76ers戦からシーズンを再開させる予定となっています。