シカゴ・ブルズのザック・ラビーンは今シーズン平均25.5得点、4.8リバウンド、4.2アシスト、1.5スティール、3ポイントシュート成功率38.0%を記録し、キャリア最高とも呼べるシーズンを送りました。
しかし一方で、チームは22勝43敗でイースタン・カンファレンス11位と振るわず、3年連続でプレイオフ進出を逃しています。
ラビーンの周囲に勝利ができる環境を構築するのは、首脳陣の今後の大きな課題であるとも言えるでしょう。
そして、それが失敗に終わった場合、ラビーンの移籍に期待しているチームもあるかもしれません。
『SNY.TV』のイアン・べグリー記者は、ニューヨーク・ニックスとブルックリン・ネッツが、ラビーンとブルズの今後に目を光らせている可能性があると伝えています。
ラビーンは特に過去2シーズンでオールスター級の活躍を見せてきただけに、ニューヨークのチームが彼に関心を持ち、ブルズもトレードのオファーに耳を傾けることは、興味深いことだと言えるでしょう。
2年間で各1,950万ドル(約20億円)の契約を残しているラビーンですが、彼の将来が決まっているというわけではありません。
その理由の一つとして、アルトゥラス・カルニショバスがブルズの新球団社長に就いて間もないため、彼の求めるチームのスタイルがどのようなものであるか分からないことが挙げられます。
また、今はジム・ボイレンがブルズのヘッドコーチを務めていますが、彼も長期的にコーチを続ける保証は無いため、誰がコーチを務めるのか、そしてその人物がラビーンをどのように感じるのかも影響してきます。
ロスターの適合性においても、問題は残っているでしょう。
ラビーンとコービー・ホワイトのバックコート陣はオフェンス面で相手の脅威となりますが、ディフェンス面では十分と言い難いものです。
ブルズが別の方向に進む可能性が無いとは言い切れず、場合によってはトレード市場におけるラビーンの価値を測ることも考えられます。
ただし、この動きが今後数ヶ月のうちに見られることは期待しない方がいいかもしれません。
今年のオフシーズンが短く、来シーズンのサラリーキャップも不確実であるため、ブルズがまだ動くことはないだろうと『NBC Sports Chicago』のKC・ジョンソン記者は指摘しています。
It’s early. But LaVine came to Chicago 2 weeks ago for positive visit with new regime and voluntary workouts at Advocate Center. And while teams always listen, new regime initially has been focused more on maximizing roster potential in advance of uncertain 20/21, ‘21 cap space. https://t.co/YaGOsHGUxD
— K.C. Johnson (@KCJHoop) July 24, 2020
ラビーンとブルズの将来をより把握できるようになるのは、おそらく来年の夏ぐらいになるでしょう。