オーランドでのシーズン再開に含まれなかった今季の下位8チームは、今週から2020-21シーズンに向けたグループ練習を開始しました。
ただし、この練習への参加は任意であるため、下位8チームの全ての選手が練習に参加しているわけではありません。
グループ練習に参加しなかった選手の中でも注目したいのは、ニューヨーク・ニックスの有望株でもあるミッチェル・ロビンソンでしょう。
2年目のシーズンを終えた22歳のロビンソンは今季61試合(平均23.2分)に出場し、平均9.7得点、7.0リバウンド、2.0ブロック、フィールドゴール成功率74.2%を記録しました。
このフィールドゴール成功率74.2%は、1シーズンにおけるフィールドゴール成功率の歴代新記録でもあります。
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『SNY』のイアン・べグリー記者によれば、ロビンソンは先週行われた個人練習には参加したものの、グループ練習は個人的な理由によって参加していません。
リーグ関係者によれば、ロビンソンの不参加の理由は少なくとも新型コロナウイルスではないようです。
なぜ、任意の練習にも関わらずロビンソンが参加しないことに注目する必要があるのでしょうか?
それは彼が若く、来季も契約を残した選手であるためです。
例えば、『ESPN』のニック・フリーデル記者によれば、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーや、ドレイモンド・グリーンも、家族の理由でグループ練習に参加していません。
しかし、経験豊富な彼らを今になって心配する必要はなく、実際にウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、彼らが来季に向けて準備を整えることは分かっていると語りました。
「多くの選手がこの環境で成長し、成功できるようになるだろう。ステフやドレイモンドについては心配に及ばない。彼らがどれだけハードに取り組み、来季に向けて準備をしているかは分かっている」
ESPN
また、今年のオフシーズンにフリーエージェントを迎える選手の中にも、グループ練習に参加しない選択をした選手は少なくありません。
例えば、アトランタ・ホークスではジェフ・ティーグやディアンドレ・ベンブリー、トレイビオン・グラハム、ダミアン・ジョーンズ、ドウェイン・デッドモンといったフリーエージェントを迎える選手が、練習に不参加という決定を下しました。
必ずしもチームに残留すると決まっていない以上、そのチームの計画に沿った練習を行っても仕方ないと考えるのは理にかなっています。
重要なのは、ロビンソンが経験とフリーエージェントのどちらにも関係がなく、ましてチームの主力選手であるという点です。
カーHCの言葉を借りれば、ロビンソンは成長し、成功へ繋げる機会を失っていると言えるでしょう。
ロビンソンと同じような環境に置かれた若い主力選手はグループ練習にも参加しているだけに、今回のロビンソンの練習の不参加はニックスにとって不幸なことのようです。