ロサンゼルス・クリッパーズが、ロサンゼルス・レイカーズのラジョン・ロンドに関心を持っており、フリーエージェント期間が開始されると同時に彼との契約に動き出す可能性があることを、『New York Times』のマーク・スタイン記者が報じています。
34歳のベテランガードであるロンドは、来季に269万ドルのプレイヤーオプションを保持していますが、この契約がミニマムサラリーであることと、ロンド自身が今年のレイカーズの優勝に貢献したことから、昇給を期待してプレイヤーオプションを破棄する可能性は高いと見られています。
ロンドはシーズン再開前に右手の親指を骨折しましたが、ヒューストン・ロケッツとのカンファレンス準決勝が開始される前に復帰を果たし、その後は16試合(平均24.7分)の出場で平均8.9得点、6.6アシスト、4.3リバウンド、1.3スティールを記録しました。
また、彼はシューティングをそれほど得意としていなかったにも関わらず、プレイオフでは3ポイントシュートを40.0%の確率で成功させるなど、得点でもチームに貢献する場面がありました。
スタイン記者によれば、レイカーズはロンドとの再契約を”当然”と感じているようですが、クリッパーズはプレイメイキング能力のある選手を切実に必要としており、レイカーズから主要なロールプレイヤーであるロンドが抜けるのは痛手でもあるため、オフシーズンの争奪戦は注目に値するかもしれません。
レイカーズはロンドのバード権を保持しているため、アーリー・バード例外条項を適用することでサラリーキャップを超過しても、1年目に最大1,000万ドルの契約を提示することができます。
アーリー・バード例外条項を適用して契約を結ぶ場合は、オプションを含まない2年以上の契約を提示する必要があります。
一方で、クリッパーズはミッドレベル例外条項を適用することによって、ロンドにおよそ900万ドルの契約を提示できるでしょう。
したがって、どちらのチームもロンドとの契約を望み、できる限りの契約を提示しようとするのであれば、金銭面の差はほとんど無いことになります。
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