チームにトレードを要求していることが報じられているヒューストン・ロケッツのスター、ジェームズ・ハーデンは新しいチームメイトと一緒にプレイすることについて関心を持っていないようです。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者とラモーナ・シェルバーン記者によると、ロケッツがワシントン・ウィザーズとのトレードでラッセル・ウェストブルックと引き換えにジョン・ウォールを獲得した後でさえ、ハーデンはチームを離れたいという考えを変えていません。
一方、5回のオールスター出場経験を持つウォールは、ハーデンと一緒にプレイする機会を望んでいるようです。12月13日(日本時間14日)に行われたシカゴ・ブルズとのプレシーズン2戦目に104‐91で敗れた後、ウォールはハーデンと強力なバックコートデュオを築くことができると語りました。
「僕とジェームスの相性はとても良いと思うんだ。シーズンが始まって、どのように機能するか見る機会があるといいんだけどね」
ESPN
ハーデンのトレード先の候補にブルックリン・ネッツ、フィラデルフィア・76ers、ミルウォーキー・バックス、マイアミ・ヒートの4チームが挙げられていることが報じられていますが、これらのチームとの交渉が進展しているわけではありません。したがって、少なくとも2020‐21シーズン開幕時点では、ハーデンはロケッツに所属しているものと予想されます。ハーデンは移籍を望んでいますが、個人的な理由でウォールとのデュオを拒むわけではありません。そのためトレードされていなかったとしても、ハーデンは”プロとして”チームのためにコートに立つようです。
リーグ最高の選手の一人をトレードする時、双方が合意点を見つけ出すのは簡単なことではありません。『ESPN』のティム・マクマホン記者とウォジナロウスキー記者によれば、ロケッツはハーデンと引き換えに複数のドラフト1巡目指名権や、若い有望な選手の獲得を求めています。しかし、ネッツにハーデンを送る場合、ロケッツはネッツの補完的な選手やドラフト資産だけでは満足しないようです。かといって、ネッツはケビン・デュラントやカイリー・アービングといったスターを手放すことには関心がありません。そのためシェルバーン記者とウォジナロウスキー記者は、ネッツがハーデンを獲得するためには、トレード可能な若いスター選手を持つ3つ目のチームが加わる必要があるだろうと報じました。
76ersにも似たようなことが当てはまります。76ersにはベン・シモンズやジョエル・エンビードといった若いスターが居ますが、チームは2020‐21シーズンも彼らを中心に優勝争いに加わることを望んでいます。
結局のところ、ハーデンとウォールのバックコートデュオを見ることは実現しそうです。ハーデンにとっては不本意かもしれませんが、NBAファンにとってはどのように機能するのか注目したいデュオでもあります。
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ジェームズ・ハーデン、トレード先の希望にバックスとヒートを追加