ミルウォーキー・バックスとヤニス・アデトクンボが5年2億2,820万ドル相当のスーパーマックス契約による契約延長に合意したことを、『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者が報じました。これはNBA史上最高額となる契約であり、アデトクンボは2025年に契約をオプトアウト(早期解約)することができます。
直近2シーズンのMVPであるアデトクンボが契約延長を結ぶかどうかは、このオフシーズンのリーグ全体の関心事の一つでした。12月21日までにスーパーマックス契約による契約延長に至らなかった場合、アデトクンボが2021年のオフシーズンにどのチームとも契約を結ぶことが可能になる無制限フリーエージェントになっていたためです。しかし今回の契約延長により、余程のことが起こらない限りアデトクンボは5年間に渡ってバックスとの将来が保証されることになります。
契約延長後、アデトクンボは自身のツイッターのアカウントで次のようにコメントを投稿しました。
ここは僕のホームであり、僕の街だ。今後5年間、バックスの一員として活躍できることを嬉しく思う。この年数を意味のあるものにしていこう。ショーは続いている。進むときだ。
This is my home, this is my city.. I’m blessed to be able to be a part of the Milwaukee Bucks for the next 5 years. Let’s make these years count. The show goes on, let’s get it. 🤎🙏🏽 pic.twitter.com/895tCBE9RK
— Giannis Ugo Antetokounmpo (@Giannis_An34) December 15, 2020
バックスはアデトクンボのフリーエージェントを心配する必要が無くなり、目の前にある優勝争いに集中することができるようになります。直近2シーズンでリーグ最高勝率を記録しながらも、そのどちらもプレイオフではNBAファイナルに到達できずに終わったバックスですが、彼らはこのオフシーズンにさらなる補強を行いました。
最大の補強はドリュー・ホリデーの獲得です。バックスはチームのローテーションプレイヤーであったエリック・ブレッドソー、ジョージ・ヒル、そして複数の将来のドラフト1巡目指名権などと引き換えに、ニューオーリンズ・ペリカンズからガードのドリュー・ホリデーを獲得しました。ホリデーは攻守でバックスの戦力にアップグレードをもたらし、アデトクンボを補完してくれることが期待されています。
昨季63試合(平均30.4分)の出場で平均29.5得点、13.6リバウンド、5.6アシスト、フィールドゴール成功率 55.3%を記録し、自身2度目のMVPに輝いたアデトクンボが契約延長を受け取るということは、彼がバックスの将来を信頼している証でもあります。1971年以来となる優勝に向けて、バックスは気持ちの良いスタートを切ることができるでしょう。
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