昨季のロサンゼルス・クリッパーズの話題の一つと言えば、特定の選手に対して”優遇措置”が取られていたことでしょう。当然、その対象はスターのカワイ・レナードとポール・ジョージです。移籍後1年目にして優遇措置を受ける彼らに対して、一部のチームメイトが不満を感じていたことも報じられてきました。
2020年のオフシーズンを終えて新たなシーズンを迎えた時、ジョージは再びこの話題に直面することになりました。12月22日(日本時間23日)に行われたロサンゼルス・レイカーズとの2020‐21シーズン開幕戦に116‐109で勝利した後、ジョージは試合後のインタビューで、殿堂入りの実績もある『TNT』のアナリストのチャールズ・バークレーから優遇措置の真相について尋ねられました。
ジョージは彼の質問に正直に答えました。
「チャールズなら分かると思うけど、自分で自分の地位を築き上げた選手は、自分が何を必要としているのか、何が自分のハイレベルなプレイに繋がるのか知っている。それを不満に感じる者もいる。だけど、今のロッカールームにそのような問題は無いよ」
BroBible
ジョージは昨季の自分たちが優遇措置を受けていた噂に、いくつか真実があることを認めています。その上で、彼は自身の才能を最大限に発揮してチームに貢献するため、優遇措置が必要なものであったと考えているようです。
ただ、彼らの優遇措置に対してネガティブな意見が多いのは、昨季のクリッパーズが成功できなかったことに基づいています。彼らはデンバー・ナゲッツとのカンファレンス準決勝で3勝1敗とリードしながら、その後に3連敗を喫してシーズンを終えることになりました。クリッパーズがチャンピオンリングを獲得したり、ウェスタン・カンファレンスの王者となっていれば、彼らの優遇措置に対する印象はそれほど問題視されていなかったかもしれません。
今季もレナードやジョージの優遇措置が続いていくのかは分かりませんが、早い話をすれば、クリッパーズが成功を収められれば批評家たちは口を閉じるしかないでしょう。そして開幕戦でレイカーズに勝利したことは、今季の成功のプロセスにおける文句のない第一歩でした。
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