ロサンゼルス・レイカーズのスター、アンソニー・デイビスの最大の批評家は自分自身です。彼は今の自身のパフォーマンスに納得していません。
『ESPN』のデイブ・マクメナミン記者によれば、1月21日(日本時間22日)のミルウォーキー・バックス戦に113-106で勝利した後、デイビスは自身のパフォーマンスについて「最低」という言葉を使いました。
「自分に厳しくするためにも言うと、今の自分は最低だ。ショットを決められないし、フリースローも決められない。でも、今夜はペイント内でポストアップの脅威になる積極性を見せたことによって、皆がオープンになれたのだと思う」
今季のデイビスは平均21.1得点を記録しています。これはキャリア2年目の2013-14シーズン(平均20.8得点)以来最も低い数字です。また、フィールドゴール成功率は過去2年間を上回っている一方で、フリースローの生産性と効率性が大きく低下しています。1試合あたりのフリースロー試投数(平均4.1本)はルーキーイヤー以来最低で、フリースロー成功率(72.5%)はキャリア最低の数字です。
ペイント内の大きな脅威となることでフリースローを量産し、その上で80%前後の成功率でフリースロー成功させてきたことは、デイビスの最大の強みの一つでした。しかし今季のデイビスにはそれが見られず、バックス戦でもその問題は浮き彫りとなっていました。デイビスが獲得したフリースローは5本で、そのうち3本を失敗しました。最終的にデイビスは18得点で試合を終えています。
とはいえ、全てが悪いことだけではありません。今季のスコアリングは本調子ではないものの、彼がペイント内に侵入すれば脅威であることは依然として変わりません。時にそれは相手のディフェンダーを引き寄せます。デイビスはそれを活用することによって、バックス戦では6本のアシストを記録しました。
デイビスが語ったように、自身が注目を集めるだけでも他の選手がショットを打つ機会は多く生まれました。レブロン・ジェームズは6本、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープは7本の3ポイントシュートを成功させ、チーム全体でも19本の成功数でした。これはレイカーズがバックスに勝ち切った要因の一つです。
デイビスは「チームメイトを信頼している」と語りました。
「ポストでボールを持っているとき、皆は僕が望む適切なスポットに立ってくれている」
MVP候補として期待されていた時と比較すると、デイビスは今の自分の不甲斐なさに失望しているのかもしれません。しかし、彼がスター選手として様々な形でチームの勝利に貢献していることも事実です。
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