5月15日(日本時間16日)に行われた、トロント・ラプターズ対ミルウォーキー・バックスのイースタン・カンファレンス決勝第1戦は、バックスが108-100でラプターズを下し、シリーズ成績を1勝0敗としました。
バックスのブルック・ロペスは、第3クォーターが終わるまでイライラしていたことでしょう。
彼のスリーポイントシュートは、第3クォーター終了時点で6本中1本の成功に留まっていたからです。
それと同様に、一度リードを奪われたバックスは、第3クォーターまで追いつくことは出来ませんでした。
しかし、第4クォーターに入ると、状況は一転します。
ロペスは、第4クォーターだけで5本中3本のスリーポイントシュートを沈め、このクォーターでチーム最多の13得点を記録しました。
試合後、ロペスは次のように語りました。
「追い続け、苦しめ続け、僕たちは追いついた。僕たちは(追うことを)やめないよ。僕たちにそんなDNAは全く無いと思うからね。」
終わってみれば、ロペスはプレイオフ自己最多となる29得点を挙げたほか、13リバウンドも記録しています。
ロペスが29得点以上を記録したのは2018年3月9日(日本時間10日)のデンバー・ナゲッツ戦以来であり、11リバウンド以上を記録したのは2017年10月20日(同21日)のフェニックス・サンズ戦以来です。
そして何より、ロペスの素晴らしいパフォーマンスを見せた時間帯が、重要なクラッチタイムにあったことです。
1点ビハインド(99-100)の第4クォーター残り2分20秒には、ラプターズのカイル・ラウリーの上からダンクを叩き込んで逆転しました。
それから、立て続けにスリーポイントシュートを決めてリードを4点に…
さらにはタイムアウト明け直後のプレイでは、ラプターズのカワイ・レナードの前に立ち塞がり、得点を与えませんでした。
バックスのヤニス・アデトクンボは、ロペスについてこう語っています。
「これが僕たちが知っていて、大好きなロペスなんだ。特にこのシリーズでは、彼に積極的になってほしいね。」
この一戦は、バックスにとってかなり重要な試合だったと言えるでしょう。
ラプターズが第7戦で劇的な勝利を飾ったあと、少ない休みを経て第1戦に勝利すれば、さらに手が付けられなくなっていたかもしれないからです。
バックスはかなり低調なスタートを切りましたが、ロペスの活躍は最終的にそれを救いました。
アデトクンボは、こう語ります。
「全ての試合が爆発的なものになるとは限らないから、僕たちはこういった試合に勝利することが必要だと思う。全ての試合が簡単に勝てるわけじゃない。そしてこの試合のおかげで、僕たちはもっと良くなれたと思うよ。」