東部時間6月30日午後6時――日本時間では7月1日午前7時より、NBAはフリーエージェントとの交渉が可能となります。
2019年のフリーエージェントの総数は200人以上であり、今後数週間でその動きは目まぐるしくなるでしょう。
NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は、過去のシーズン中にこんなことを言っていました。
「一部の人々は、”おお、神よ。選手の動きを全て見守っていてください”と言うことができます。一方で、その選手たちの動きは、多くのチームにとって非常にポジティブなものとなるでしょう」
ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、こう語ります。
「夏には、明らかに多くの決断が下されるだろうね。俺たちは、それに応じて対処していくことになるだろう」
特に注目を集めているのは、トロント・ラプターズのカワイ・レナードと、ゴールデンステイト・ウォリアーズのケビン・デュラントです。
彼らは数え切れないほど今夏のフリーエージェントについて質問されたにも関わらず、ほとんどヒントを与えることはしませんでした。
レナードは自身2度目のNBAチャンピオンとファイナルMVPを受賞した後、こう語っています。
「俺はただプレイしたいだけであり、攻守でハードにプレイしていたことを、人々に記憶させるだけなんだ。俺は勝者だね。ここでの夢を楽しんでいるだけさ。」
デュラントは先月、次のように語りました。
「俺がチームにもたらしたことものは分かっているが、外野は一緒に(プレイするのが)見たくないことも分かっている」
レナードがラプターズから、デュラントがウォリアーズから去った場合、NBA全体の勢力図は一変する可能性があります。
そしてシルバー氏の言葉を借りるならば、彼らを獲得できたチームはポジティブな要因を得られるでしょう。
2019-20シーズンのサラリーキャップは、予想通り約1億900万ドルに決定しました。
それぞれのチームは、自分たちがどれだけの金額を使わなければならないのか、正確に把握しています。
既に確実性の高い情報としては、カイリー・アービングはブルックリン・ネッツへ、ケンバ・ウォーカーはボストン・セルティックスへ移籍することでしょう。
ウォリアーズはクレイ・トンプソンと、オーランド・マジックはニコラ・ヴュチェビッチと、ミルウォーキー・バックスはクリス・ミドルトンと、サクラメント・キングスはハリソン・バーンズと再契約することも同様です。
その他は、不透明な状態が続いています。
先述したレナードやデュラントに加え、ジミー・バトラーやトバイアス・ハリス、アル・ホーフォード、ディアンジェロ・ラッセルなど、チームをポジティブな方向へと動かせるフリーエージェントは、まだまだ多く残っているでしょう。
しかし、それらの取引のいくつかが報道されるまで、さほどの時間はかかりません。
ラプターズのフリーエージェントの一人であるダニー・グリーンは、こう語りました。
「多くのことが起こりそうだね」
オフシーズンで最も熱い戦いの一つが、間もなく始まろうとしています。