考察

ディアンジェロ・ラッセルがウォリアーズへまさかのトレード、”勝者”と”敗者”は?

昨年、ロサンゼルス・レイカーズとレブロン・ジェームズが契約合意に至った後、話題を逸したのは、ゴールデンステート・ウォリアーズがデマーカス・カズンズと契約合意に至ったことでした。

今年も同様です。

ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ディアンドレ・ジョーダンがブルックリン・ネッツと契約合意に至った後、世界に衝撃を与えたのは、ディアンジェロ・ラッセルがウォリアーズへサイン・アンド・トレードされることでした。

デュラントやクレイ・トンプソンとの再契約に焦点を当てる必要があり、キャップスペースが無いウォリアーズにラッセルが加わるなど、ほぼ全ての人が微塵も感じなかったことでしょう。

デュラントが去ったにも関わらず、タダで転ぼうとしないウォリアーズは、もはやオフシーズンにおけるリーグの脅威そのものです。

では、この衝撃的なトレードにおける”勝者”と”敗者”は何でしょうか?

勝者:ウォリアーズの優勝争いの希望

ロサンゼルス・レイカーズがアンソニー・デイビスを獲得し、ユタ・ジャズがマイク・コンリーとボーヤン・ボグダノビッチを獲得し、ヒューストン・ロケッツも、オクラホマシティ・サンダーも、デンバー・ナゲッツも、ポートランド・トレイルブレイザーズも堅実なオフシーズンを過ごしています。

一方で、ウォリアーズはデュラントが去り、トンプソンも少なくとも来年1月までは離脱を余儀なくされたため、王朝の存在は消えかかっていました。

しかし、まだ簡単に崩れるものではないかもしれません。

もちろん、ラッセルがデュラントの穴を埋めきれるわけではありませんし、ラッセルとステフィン・カリーのデュオが最初から機能するはずもないでしょう。

それでも、ラッセルは若く健康であるだけでなく、得点力がありながらボールをシェアできる選手です。(昨季は1試合あたり平均21.1得点、7.0アシストを記録)

トンプソンも復帰すれば、ウォリアーズは再びいつものようにウェストの王座に戻ってくるかもしれません。

また、もう一つの利点として、ウォリアーズは柔軟性を維持しています。

ラッセルは12月15日の時点で再びトレードが可能となるため、もしもチームが機能しないと感じれば、彼の代わりに新たな戦力を得ることもできるでしょう。

勝者:ディアンジェロ・ラッセルの資金

ラッセルは今夏に新たな契約を得る予定でしたが、マックス契約が得られるかどうかは少し疑問が残っていました。

2018-19シーズンはインパクトのある成績を残しましたが、それ以前の成績は明らかにマックス契約からかけ離れたものであっただけに、仕方のないことでしょう。

しかし今、ラッセルはサイン・アンド・トレードでウォリアーズへ向かうことによって、4年間のマックス契約を得られました。

これより多くの金額を稼ぐためには、ネッツと5年間のマックス契約を結ぶ以外に無く、当然それが実現するはずはありません。

ラッセルは27歳を迎える2023年まで、最高の契約を結べたと言うべきでしょう。



勝者:ドレイモンド・グリーン

デュラントがチームを去った今、昨年11月にグリーンとデュラントの間で起きた争いが引き合いに出されるのは、無理もありません。

『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ氏によれば、グリーンはデュラントに対し「俺たちはお前を必要としていない。俺たちはお前なしで勝ったんだ。去ればいい」と言い放ちました。

それはグリーンの過ちだったかもしれませんが、ラッセルの加入はグリーンを助けることになるでしょう。

特に、シーズン中盤まではトンプソンが出場できず、相手のディフェンスはカリーを抑えることに力を注ごうとするため、ラッセルはグリーンのプレイメイキングの恩恵を得ることができます。

それからもう一つ、グリーンは金銭面でも勝者になれるかもしれません。

ウォリアーズはカリーとトンプソンにマックス契約を与え、アキレス腱を断裂したデュラントにもマックス契約を与えようとしました。

このような支出の流れは、グリーンが来年の夏にフリーエージェントを迎えた際、マックス契約を希望するには好都合です。

加えて、今ではラッセルも4年1億1,700万ドルの契約を結んでいることを考えれば、グリーンは来年の夏に、5年間の2億ドル近いマックス契約を結べるはずでしょう。

敗者:ミネソタ・ティンバーウルブズ

ミネソタ・ティンバーウルブズは、カール・アンソニー・タウンズの周囲に優れた選手を加えたいと考えていました。

『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ氏によれば、ティンバーウルブズはフリーエージェントとの交渉が開始された直後に、ラッセルとミーティングを行う予定だったようです。

ティンバーウルブズは、ラッセルと契約するために十分なサラリーキャップがあったわけではありませんが、彼を獲得するためにキャップスペースを空けることに自信を持っているようでした。

しかし残念ながら、その夢は早々に終わることになります。

結局、明らかに高すぎるアンドリュー・ウィギンスとの契約が残っただけでしょう。



敗者:アンドレ・イグダーラ

これこそが、NBAがビジネスと呼ばれる理由でもあります。

ウォリアーズはラッセルを獲得するキャップスペースを確保するために、イグダーラをメンフィス・グリズリーズへトレードしました。

再建中のグリズリーズが、イグダーラを保持するのか、バイアウトするのかは分かりません。

ただ少なくとも、ウォリアーズとの6年間で3度の優勝に貢献し、2015年にはファイナルMVPを受賞したイグダーラは、新天地でプレイすることを余儀なくされます。

将来を見据えたフランチャイズとしては、この動きは決して間違ったものではないにしても、ファンや何よりイグダーラにとっては、非常に辛い現実であるでしょう。

敗者:ロサンゼルス・レイカーズ(カワイ・レナードを獲得出来なかった場合)

レイカーズがカワイ・レナードを獲得できるなら問題無いですが、もしレナードを逃せばレイカーズはたちまち”敗者”の一員です。

レイカーズには、レブロン・ジェームズの負担を減らすことができるガードのボールハンドラーが居ませんでしたが、ラッセルとは互いに関心があるようでした。

しかし、今となってはその選択肢はありません。

レイカーズはレナードを獲得できなければ、3人目のスーパースターのために空けておいたキャップスペースが、ロールプレイヤーのために使われることになります。

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