ヒューストン・ロケッツは優勝を狙うチームへと変わるために必死であり、ラッセル・ウェストブルックとクリス・ポールをトレードすることで、その努力に実を結ぼうとしました。
ウェストブルックとジェームズ・ハーデンの元チームメイト同士のペアは、非常に興味深いものでしょう。
しかし誰もが分かっている通り、このペアが成功するための答えになるかと言われれば、それは別の話です。
バスケットボールの観点でも、ケミストリーの観点でも、ウェストブルックとハーデンのペアは意味を成しません。
それでも、ロケッツは他に何をすれば良かったのでしょうか?
昨年の夏、ロケッツはハーデンとポールのペアが成功すると信じて、4年間の超大型契約を結びました。
しかし、2018-19シーズンでも再びゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れたことで、ロケッツは変化を余儀なくされたのです。
ハーデンは29歳で全盛期であることを考えると、一歩踏み出すにはこのタイミングしかありません。
今後2年間、どんどん衰えていく34歳のポールに計8,550万ドルを支払うのは、どう考えても非効率的でした。
ロケッツがポールを手放すのは、決して間違ったことではないのです。
とはいえ、ロケッツは代わりにウェストブルックを獲得しても、大きな疑問が残っています。
彼らは成功――つまり優勝することが出来るでしょうか?
ウェストブルックとハーデンの両者が健康であれば、レギュラーシーズンで50勝を挙げることは可能かもしれませんが、重要なのはプレイオフで結果を出すことです。
現時点で、ロケッツはハーデンのプレイオフでの弱さを解決できておらず、過去4年間におけるレギュラーシーズンのFG成功率は44%ほどだったのに対し、プレイオフでは41%程度に落ちています。
ロケッツがハーデンの1on1、ステップバックシュート、ファウルを貰うプレイに頼っていることによって、無茶なプレイが増えるからというのも理由でしょう。
ウェストブルックは、その問題を解決する役割を果たせるのでしょうか?
彼はプレイオフでの3P成功率はキャリア平均で30.2%であり、決して効率的なスコアラーではありません。
結局のところ、テンポよく得点が奪えなければ、再びハーデンが1on1を多用するか、ウェストブルックがショットを外し続けるだけになってしまいます。
もちろんショットの成功率だけで良し悪しを決められるわけではありませんが、オフェンスにおいて彼らはボールを支配しながら、効率的なスコアラーでないことを考えると、両者が共存するのは非常に難しいような気もします。
ウェストブルックとハーデン擁するロケッツが、来季に成功できるのかと聞かれれば、おそらく答えは「ノー」になってしまうでしょう。
しかし何度も言うように、ロケッツはポールから変えなければならず、その中でやり遂げたベストなのです。
それをロケッツが正しい動きをしたと自信を持っているのであれば、2019-20シーズンに2人のバスケットボールやケミストリーが、どうなるか興味深いと言えます。
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