キャリア17年目を迎え、今夏にフリーエージェントとなったザザ・パチューリアに、フリーエージェントとしての電話が鳴らなくなった時、思いもよらぬ別の電話がかかってきました。
電話の相手は、ゴールデンステイト・ウォリアーズのバスケットボール運営部長であるカーク・レイコブ氏です。
話の内容は、パチューリアがコートの外で、チームに戻ってこないか――つまり、フロントオフィスの一員としてウォリアーズに戻ってこないか、というものでした。
パチューリアは過去に2年間ウォリアーズに在籍し、チームの2連覇に貢献したため、このような電話がかかってきたことを不思議に思うことはありません。
しかし一方で、彼はコートから離れる準備ができていませんでした。
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パチューリアは数日後、家族や、とりわけ仲の良いウォリアーズのクレイ・トンプソンと話し合いました。
そして全員が納得する形で、パチューリアがウォリアーズのフロントオフィスに加わった方が良いという結論に至ったようです。
木曜日、パチューリアは『NBC Sports Bay Area』に対し、自身の決断についてこう語りました。
「正直言うと、僕はプレイを続けたい。最初は色々なチームから何度か電話があったんだ。でも、それは僕が望むようには進まなかった。それから7月中旬になると、電話は鳴らなくなったよ。も1年プレイするのは難しいんだろうと感じたね」
ウォリアーズの発表によれば、パチューリアは来季から常任のコンサルタントを務めるようです。
おそらく、彼は若いビッグマンのコーチングをしますが、人事の話し合いや、場合によってはスカウティングにも携わることになるでしょう。
パチューリアは次のように語りました。
「僕は引退して、バスケットボールを続ける機会のために、これ(コンサルタント)を選んだ。新たなチャプターを始めるなら、これがその手段なんだ。ふと、他のチームでプレイするよりも良いと考えた。最高のチームから学べるんだからね」
選手としてもコーチとしても優勝を経験しているスティーブ・カーHC、彼の優秀なスタッフ、ゼネラルマネージャーのボブ・マイヤーズ氏、COOのリック・ウェルツ氏や、レイコブ氏…
パチューリアは、彼らから得られる知識は何でも吸収すると語りました。
「とてもエキサイティングだ。引退したとしても、全く悲しくないよ。16年間、多くの素晴らしい瞬間を迎えることができて、感謝している」
「やりたいと思うのは良いことだし、始めるのが待ちきれない。多くのことを学ぶつもりさ。同時に、僕の経験を共有することもできる」