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選手の動きを批判するならば、チームの動きも批判するべき?

カワイ・レナードとポール・ジョージはロサンゼルス・クリッパーズで結託し、アンソニー・デイビスはロサンゼルス・レイカーズへのトレードを要求し、ケビン・デュラントとカイリー・アービングはブルックリン・ネッツでチームを組みました。

つまり、選手が力を持つ時代になり、選手中心にフリーエージェントなどの市場が動くようになっているわけですが、一方でこれに批判的な人々も少なからず居ます。

しかし、選手会のミシェル・ロバーツ事務局長は、チームが独自の裁量で取引を行なっているにも関わらず、選手の決断で取引が行われた場合は、問題がより大げさに見えていると主張しました。

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ロバーツ氏は『The Undefeated』のマーク・J・スピアーズ氏に、次のように語っています。

一方を批判したいなら、両方を批判すべきです。移籍を決断した選手からすれば、人生の途中で移籍しなければならないと告げられることさえ、本当に驚くべきことなのです。しかし、それが私たちの居るビジネスです」

ロバーツ氏は、今年7月にヒューストン・ロケッツからオクラホマシティ・サンダーへ、ラッセル・ウェストブルックの代わりにトレードされたクリス・ポールを例に挙げました。

「チームが彼をトレードする時に起こること、特に家族や、それによって彼に与えられる結果を、誰も一言も言いませんでした。選手の移籍の決断を批判することに多くの時間を費やしていますが、選手を移籍させるチームの決断については、不思議に思ったり、考えたりする時間がありません

選手の意思決定は、場合によって異なります。

レナードやデュラント、アービングはフリーエージェントであり、特にレナードとアービングは故郷の近くでした。

デイビスやジョージは契約が残っていたものの、トレードを要求することで移籍を実現させています。

ロバーツ氏は、選手にはトレードを要求する権利があると語りました。

「オーナーには権利があり、選手には無いという認識があります。ある程度では、選手を人ではなく、財産として見なし続ける傾向があるのは残念です。そのため、財産権を行使する際には、(選手に)ある程度の柔軟性が与えられるのです」

ロバーツ氏の言葉には、考えさせられるものがあります。

私たちは当たり前のように、毎年いくつもの選手のトレードを見ていますが、それは基本的にチームが独自の裁量で行なっているものであり、選手が関与することはまずありません。

そのため、トレードを知ってショックを受けた選手は、過去に数え切れないほど居ます。

もし、選手の意思を中心に移籍市場が動くことを批判するのであれば、チームの動き方も批判すべきなのでしょう。

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