なぜウォリアーズは栄光から一気に転落したのか

出典:flipboard.com

ケビン・デュラントを失い、クレイ・トンプソンが怪我で長期離脱となったことで、ゴールデンステート・ウォリアーズがこれまでと異なるチームになるのは分かっていました。

 

しかし、最初の2試合に敗れるだけならまだしも、彼らは96分間で一度もリードを奪うことができず、ロサンゼルス・クリッパーズには19点差で、オクラホマシティ・サンダーには28点差で敗れています。

 

さすがにこれほどの転落は、予想できるものではありません。

 

なぜこんなにも酷いのか、ウォリアーズが過去数年間の姿を取り戻すにはどうすれば良いのか、ステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンは大した選手ではなかったのか、彼らの優勝に傷が付いているのか、これが王朝の終わりというものなのか――。

 

もう少し詳しく見ていくことにしましょう。

 

将来に疑問を感じていたドレイモンド・グリーン「ウォリアーズはケビン・デュラントの味方」

2019-10-24



実際のウォリアーズは、ここまで酷いチーム?

ウォリアーズは、NBAで2番目や3番目に悪いチームなのでしょうか?

 

いいえ、当然そんなはずはありません。

 

しかし、ウォリアーズは体とボールの動きだけでいつものようにプレイしようとしても、それを成功させるための十分なスキルが揃っていないのです。

 

パサーはほとんどカリーとグリーンだけに限られ、一方でシューターはショットが決まらないため、完全な混乱を引き起こしています。

 

ディフェンスに関してはさらに悪化が著しく、基本的に先発で安定してプレイが可能なビッグマンが居ないほか、ディアンジェロ・ラッセルもトンプソンのディフェンスと比較すれば、明らかなグレードダウンになっていると言えるでしょう。

 

ウォリアーズは、全世界で5本の指に入るトッププレイヤーのカリー、一流のディフェンス力を持つグリーン、一流のコーチングを魅せるスティーブ・カー・ヘッドコーチが健康な限り、リーグで最悪のチームに転落するのは防ぐことができるはずです。

 

ただしこの2試合では、彼らもまた新たなチームメイトに困惑しているように見えます。

 

デュラントとトンプソンが居ないだけで、すぐに転落してしまうもの?

デュラントがブルックリン・ネッツへ去る時、ウォリアーズには2つの選択肢がありました。

 

そしてウォリアーズは、デュラントを放出する代わりにラッセルをサイン&トレードで獲得することを選択しました。

 

ネッツにはカイリー・アービングが加入することもあったため、この取引だけでは両者がWin-Winだと言えるでしょう。

 

しかし、ウォリアーズはアンドレ・イグダーラをメンフィス・グリズリーズへ(それも1巡目指名権を付けて)トレードせざるを得ませんでした。

 

トンプソンの再契約や、ラッセルの新たな契約で、ウォリアーズはサラリーキャップを空けなければならなかったからです。

 

さらに、ショーン・リビングストンを解雇することで保証された契約を削り、ジョーダン・ベルやクイン・クックとの契約も見送り、ケボン・ルーニーは再契約を結びましたが、彼は怪我に苦しんでいます。

 

いくつかの小さな傷と、ほんの少しの大きな切れ目が入ることで、王朝を築いたロスターはこうも簡単に崩れてしまうのでしょう。



ラッセルがまだ上手くいかないのはなぜ?

まだ2試合、焦るには早すぎます。

 

確かにラッセルはネッツで成功を収めていましたが、彼はボールをかなり支配していました。(2018-19シーズンのラッセルのUSG%は31.9%)

 

バックコートのペアがスペンサー・ディンウィディーからカリーに変われば、もちろんラッセルがすぐに適応できるとは言い難いでしょう。

 

カリーはデュラントと共存していましたが、そもそもデュラントは効率の良い選手であって、ボールを支配するタイプの選手ではありません。

 

そのため、それぞれの影響力は全く別物とも言えます。

 

少なくとも、ラッセルはカリーとのプレイを学ぶための本格的な調整期間があるはずです。

 

あるいはラッセルの2018-19シーズンが、ただの偶然だったのか――何にせよ、それを確かめるには労力と時間を費やすほかありません。

 

ディアンジェロ・ラッセルは最初の2試合で、平均13.0得点、5.0アシスト、FG成功率34.6%を記録。(出典:abc30.com)

現状のロスターからして、カリーはジェームス・ハーデンのようなプレイを心がけるべき?

きっと、それは観ていて楽しいものになるでしょう。

 

ただ、カリーにそのようなプレイできるとは限らず、彼はNBAに入ってからというもの利他的な選手としてプレイしてきました。

 

カリーの才能は、ハーデンのプレイスタイルと合うものではないように思えます。

 

しかし、ウォリアーズの首脳陣の中には、そのようなパフォーマンスを考えている人も何人か居るかもしれません。

 

ウォリアーズはプレイオフを逃すことになる?

正直、その可能性は考えられます。

 

昨シーズンにプレイオフへ進出したウェスタン・カンファレンスのチームのうち、ウォリアーズとサンダー以外の6チームは大きな戦力低下が見られないため、今シーズンもプレイオフ進出が期待されています。

 

ここにロサンゼルス・レイカーズが加わるため、7チームとなるでしょう。

 

ダラス・マーベリックスとミネソタ・ティンバーウルブズは、プレイオフを争えそうなチームです。

 

最初の2試合の後、ウォリアーズがどのチームよりも、ましてサンダーよりも良いチームだと、断言することはできません。



ウォリアーズがプレイオフを逃した場合、カリーやカーHCのレガシーは傷付くことになる?

もちろん、そのようなことはありません。

 

昨シーズンにレブロン・ジェームズがプレイオフを逃したことで、彼の実績に傷が付いたと考えた人は居たでしょうか?

 

ウォリアーズの転落は喜ぶべき?

NBAチームのファンであれば、過去5年間で間違いなくウォリアーズに苦しめられた経験があるでしょう。

 

そういった意味では、ウォリアーズが力を失うことは喜ばしいことなのかもしれません――ただし、今のところは。

 

トンプソンはいずれ戻ってきて、ウォリアーズが再びオッズを取り戻す可能性は、十分に考えられます。

 

今からでも遅くないうちに、ジョークは言っておいたほうが良いかもしれません。

 

【今回の一問一答クイズ】

今シーズン、ウォリアーズの最初の2試合での3ポイントシュート成功率は?

  • 23.0%
  • 26.7%
  • 28.0%

正解!正解!

不正解!不正解!

26.7%

ウォリアーズの最初の2試合での3ポイントシュート成功率は26.7%。日本時間10月28日終了時点では、リーグ29位となっています。

将来に疑問を感じていたドレイモンド・グリーン「ウォリアーズはケビン・デュラントの味方」

2019-10-24

クレイ・トンプソンの今シーズン中の復帰は不可能か

2019-10-23

(参考記事:The Warriors’ fall from glory, explained

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4 件のコメント

  • やっぱり今のウォリアーズはガード陣がばっかりだからだよな。もう今季はプレイオフ進出できなくてもしょうがない気もするけど、自分はウォリアーズファンだからもちろんプレイオフには進出してほしいし、欲を言えばファイナルまで行ってほしい。まだ最後まで分からないし、今季はまだ始まったばっかり。僕はウォリアーズ信じるよ。トンプソンが今季に戻って来ること、そして全盛期のスプラッシュブラザーズ+ラッセルでこのまま大逆転してほしい。

    • OORerさんコメントありがとうございます!

      仰る通り、シーズンは始まったばかりですからね。調整する時間はまだまだありますし、トンプソンが復帰するまではラッセルを含む様々な選手がステップアップできるチャンスだと思います。
      若い選手たちがウォリアーズのシステムに順応できれば、圧倒的な力は無くなったと言えど、あらゆるチームの十分な脅威になり得るはずです!

  • DFがダメな以上に負けた試合は1Qで全く得点できてずに相手に一気に20、30点差をつけられているOFが問題なんじゃないでしょうか?去年のレイカーズファンもこんな心境だったんだな。

    • しんちゃんさんコメントありがとうございます!

      ウォリアーズはディフェンスから素早く得点に繋げる、トランジションオフェンスを得意としてきたチームです。ここ数年間はクレイ・トンプソンや、ケビン・デュラントのおかげでセットオフェンスでも無理やり点を奪えましたが、彼らが居ない今、真っ先に改善すべきはディフェンスになるかと思われます…

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