イタリアのオリンピア・ミラノに在籍するルイス・スコラは、2016-17シーズンを最後にNBAでプレイしておらず、そういった機会が来ることも二度と無いことを確信しています。
39歳のスコラはNBAで9年間プレイし、今年9月にはFIBAワールドカップにおける通算得点で歴代2位に浮上するなど、経験豊富な選手です。
しかし、彼は『New York Times』のマーク・ステイン氏に対し、今のNBAはペースが速く、ローポストを活かす機会もほとんど無いため、たとえ自身が若かったとしても通用しないだろうと語りました。
「良いチームには、より素晴らしい選手が居る。悪いチームには、より若い選手が居る。僕はもう、そのレベルで通用するとは思えないんだ。ある時点では、僕もその中に居たよ。でも、プレイスタイルは変わった。今のNBAだと、自分が全盛期でもプレイするのは厳しいだろうね」
スコラは、自身のキャリアについて「少し運が良かった」と続けました。
「キャリアの終わりに(NBAで)大きな変化が起こったから、僕は37歳までプレイできた。ローポストのプレイスタイルは、もう存在しない。長距離の2ポイントシュートも存在しない。少し調整すれば僕も別の選手になれるだろうけど、それ以上に厳しいと思う。試合はより速くなり、選手もより素早く動く。彼らは運動能力が高く、手足も長い。今のNBAでは、僕にとって不利になるだろうね」
スコラはNBAへの復帰は期待していないものの、2020年の東京オリンピックではアルゼンチン代表として出場することを目標としています。
彼はその目標こそが、現役を続ける大きな理由の一つだと言いました。