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指揮官も動けなかったザイオン・ウィリアムソンの鮮烈なデビュー

1月22日(日本時間23日)に行われたニューオーリンズ・ペリカンズ対サンアントニオ・スパーズ戦――NBAファンの誰もが待ち望んだ瞬間が、あったと言えるでしょう。

ペリカンズはスパーズに121-117で敗れましたが、この日に限っては、勝敗のことなど気に留めたり、覚えていたりすることはありません。

なぜなら、2019年ドラフト全体1位指名されたペリカンズのザイオン・ウィリアムソンが、ようやくデビューを果たし、それも大きな期待に応えていたからです。



第3クォーターまでは、静かなものでした。

もしそれで試合を終えていれば、おそらく”失望”したと嘆くファンも居たことでしょう。

しかし、彼は紛れもないスターでした。

ウィリアムソンは第4クォーターのわずか3分間で、4本の3ポイントシュート成功を含む17得点を記録し、第4クォーター開始時に12点あったはずのビハインドを、一時は逆転してみせたのです。

そのため、ペリカンズのアルビン・ジェントリー・ヘッドコーチは、ウィリアムソンと交代するはずだった選手を、二度もスコアラーのテーブルの前からベンチに戻さなければなりませんでした。

ウィリアムソンが圧巻のパフォーマンスを魅せ、観客からは「M-V-P!」のチャントが巻き起こっていたからです。

最終的に、ウィリアムソンは22得点、7リバウンド、3アシスト、フィールドゴール11本中8本成功、3ポイントシュート4本中4本成功を記録しました。

彼のプレイの素晴らしさに触れるのも良いことですが、それがいかに観ていて楽しいのかということも重要です。

ウィリアムソンは、2003年にドラフトされたレブロン・ジェームズ以来最も人々に期待されているルーキーでしたが、膝の手術によって3ヶ月間もNBAのコートに立てずに居ました。

そうしている間にも、他のルーキーはどんどんNBAデビューを飾っていったため、ウィリアムソンへのプレッシャーは少なからず増えていったことでしょう。

ウィリアムソンを観るためにスムージー・キング・センターへ集まったファン、あるいはSNS上でウィリアムソンについてつぶやく人々――それらが、彼にどれだけ期待をしているかを物語っていたと言えます。

そして、ウィリアムソンが異なる存在であることは誰もが理解していましたが、実際にプレイを魅せることによって、彼を観ることがいかに楽しいことであるか思い起こさせてくれました。

やはり、彼は特別な存在であり、将来のNBAに欠かせない選手であることは間違いありません。

願わくば、今後は長く健康を維持してほしいものです。

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