2019年1月23日のトロント・ラプターズ戦で右膝の腱を断裂する重傷を負って約1年――インディアナ・ペイサーズのビクター・オラディポは、1月29日(日本時間30日)のシカゴ・ブルズ戦で復帰を果たしました。
出場時間は21分と限られ、9得点、2リバウンド、4アシストを記録したほか、3ポイントシュートは7本中1本成功と、かつてのオールスターの姿はまだ取り戻せていませんが、彼の貢献度は数字以上のものがあったと言えるでしょう。
3点ビハインドで迎えた第4クォーター残り9.0秒――それまで6本全ての3ポイントシュートを外してきたオラディポが放ったショットは、チームの敗戦の危機を救う同点弾となりました。
最終的にペイサーズが115-106で勝利を収めたことによって、オラディポの3ポイントシュートにどれだけ意味があったかは明白でしょう。
『ESPN』のマイク・ウェルズ氏によれば、オラディポは試合後、値千金の同点弾を沈めた瞬間について振り返りました。
「ショットを打った時は、6本外していたことを考えていなかった。ただ決めようと思っていたんだ。残りのプレイなんて気にしていなかったよ」
この日の復帰戦を含め、ペイサーズは8試合中7試合をホームで戦うことができますが、ペイサーズのネイト・マクミラン・ヘッドコーチは、当面の間はオラディポが好調を維持していたとしても、平均24分程度の出場時間に抑えるだろうと語ります。
「重要なのは、彼と一緒にゆっくり進むことだ。我々は、彼が長い間ペイサーズのユニフォームを着られるかということを気にかけている。ここで早くも狂気じみたことをするつもりはない。我々は我慢するんだ」
ペイサーズは、オラディポが元のパフォーマンスを取り戻すために時間がかかることを理解しています。
オラディポが離脱している間でも、ペイサーズは安定感に欠けることはなく、現在は31勝17敗でイースタン・カンファレンス6位につけています。
プレイオフまで3ヶ月以上も残されていることを考えれば、焦る必要は決して無いでしょう。
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