考察

マーカス・モリスを含む3チーム間トレードの評価

マーカス・モリスは今シーズンのトレード市場で最も人気のある選手で、その理由の一つは、リーグで最も悪いチームの一つの中に潜む、優れたウィングの選手であったからです。

彼の獲得に名乗りを上げたのは主にロサンゼルスの2チームですが、軍配が上がったのはロサンゼルス・クリッパーズでした。

最終的には、クリッパーズ、ニューヨーク・ニックス、ワシントン・ウィザーズの3チーム間でまとまった今回のトレードについて、その詳細と各チームの評価を見ていくことにしましょう。

トレード詳細

クリッパーズの獲得 ニックスの獲得 ウィザーズの獲得
マーカス・モリス

アイザイア・トーマス

モーリス・ハークレス

イスフ・サンソン

2020年1巡目指名権(クリッパーズ)

2020年2巡目指名権(ピストンズ)

2021年1巡目交換権(クリッパーズ)

ジェローム・ロビンソン

各チームの評価

ロサンゼルス・クリッパーズ

2020年に優勝を目指すという点においては、クリッパーズはマーカス・モリスを獲得するために何かの犠牲を払うことはありませんでした。

彼はモーリス・ハークレスと同じポジションであり、ハークレスからの明らかなアップグレードだと言えます。

クリッパーズはトレードするための資産を欠いていたことを考えると、彼らは1巡目指名権を保持することを望んでいたかもしれませんが、ロスター上で何も犠牲にすることなくアップグレードを計ることができたのは、紛れもない勝利でしょう。

ただし、それは本当の勝利と呼べるものではありません。

クリッパーズにとっての本当の勝利とは、モリスをロサンゼルス・レイカーズから遠ざけたということです。

クリッパーズには既に十分なウィングが揃っていますが、レイカーズには7試合連続でカワイ・レナード、もしくはポール・ジョージを守ることができる選手は居ません。

レイカーズにとって、モリスはその穴を埋める絶好の機会でしたが、今回のトレードによって、プレイオフでのオッズはクリッパーズに大きく傾きました。

唯一、クリッパーズにネガティブな点があるとすれば、十分な数のウィングが揃っているにも関わらずモリスを獲得し、既存の弱点であるプレイメイキングを補強しなかった点です。

しかし、彼らはNBAの歴史上でも類を見ないほど強力なウィングの集団であり、それだけでもプレイオフではかなり深いところまで進むことができるでしょう。

ニューヨーク・ニックス

モリスは今シーズンが終わればフリーエージェントとなり、仮に彼がニックスの長期計画の一部だったとしても、ニックスはこの夏に容易にキャップスペースを確保することができます。

そのためモリスをチームに残しておいても、誰も幸せになることはありませんでした。

しかし幸せなことに、ニックスはモリスの残り2ヶ月と引き換えに、価値のある資産を獲得することができました。

ニックスが獲得した2020年の1巡目指名権は、現時点で全体26位とそれほど貴重ではないものの、今回のトレードのメリットはそれだけではありません。

RJ・バレットをベンチに下げて、試合終盤のオフェンスをリードしていたモリスをトレードすることによって、ニックスは現在のロスターを弱めることができ、ドラフト指名権をより良いものにさせる可能性があります。

100万分の1に賭ける2巡目指名権と、来シーズンのドラフト交換権も獲得したことによって、ニックスは有意義なドラフトの資産を手にしました。

理想的には、ニックスはモリスを価値のある若手選手にしたかったかもしれませんが、そのような選手は市場に出ていませんでした。

レイカーズはカイル・クーズマを、クリッパーズはランドリー・シャメットを放出することを拒んだと伝えられています。

それでも、見返りとして資産を得られたことを考えると、ニックスの将来もまだ捨てたものではありません。



ワシントン・ウィザーズ

ジェローム・ロビンソンはクリッパーズで必要とされた存在ではなかったかもしれませんが、だからといって、彼に才能が無いというわけではありません。

ルーキーイヤーのロビンソンは、同じくルーキーのシャイ・ギルシャス・アレキサンダー、ベテランのパトリック・ベバリー、ルー・ウィリアムズ、エイブリー・ブラッドリー、ギャレット・テンプルらの厚い層によって、証明する機会を得られずにいました。

そしてさらに競争力を得た今シーズン、クリッパーズは育成のためにロビンソンに時間を費やす暇は無かったようです。

しかし、ウィザーズでは間違いなく機会を得られるでしょう。

才能ある若い選手たちが他のチームに振り回される中、ウィザーズでは若い選手たちが躍動してきました。

モリッツ・ワグナー、ジョーダン・マクレー(先日デンバー・ナゲッツへトレード)、アイザック・ボンガ、もちろん八村塁も――。

ウィザーズは、ディフェンス面でNBA最悪クラスの評価を受けていたポイントガードのアイザイア・トーマスを放出した引き換えに、成長の余地がある若い選手を獲得することができました。

彼らの再建は、着実に進んでいるようです。

[kanren postid="17524,17516"]

おすすめ記事

-考察
-, , ,

© 2020 NBA TOPICS