ロサンゼルス・レイカーズがトレード期限前に改善の動きを見せなかったことにより、一部のNBAのエグゼクティブは、ロサンゼルス・クリッパーズとの差が大きく開いたと感じているようです。
『Bleacher Report』のエリック・ピンカス氏によれば、あるイースタン・カンファレンスのエグゼクティブの一人は「レイカーズが7試合のシリーズ(プレイオフ)でクリッパーズを倒せるわけがない」と言いました。
匿名のエグゼクティブは、その理由についても述べています。
「カワイ・レナードは、ダニー・グリーンには手強すぎる。(カイル)クーズマでは何もできない。私たちは、彼がKCP(ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ)に対しても何をしているのか見てきた。レブロン(ジェームズ)は、レイカーズのディフェンス面における本当に最良の選択肢だ。彼らはシリーズで犠牲を払わなければならず、レブロンをカワイに当てなければならない」
問題となるのは、ジェームズがレイカーズのオフェンス面で主要なボールハンドラー、プレイメイカー、スコアラーを担っているにも関わらず、ディフェンス面でもレナードを抑えるという大役を務めなければならないということです。
以前、レイカーズはベテランのガードであるダレン・コリソンの獲得を狙っていましたが、コリソンは復帰のタイミングが適切ではないと決断したため、ジェームズがオフェンスを引っ張っていかなければならない現状は変わっていません。
もしコリソンを獲得できていれば、少なくともオフェンス面でのジェームズの負担は軽減できるでしょう。
しかし、現状のままプレイオフに飛び込み、クリッパーズと対戦することになった場合、レイカーズはジェームズに攻守で――それも最大で7試合も頼り続ける必要があります。
匿名のエグゼクティブに限らず、レイカーズにボールハンドリング、プレイメイキングができるポイントガードが必要という声は少なくありません。
ただ一方で、匿名のエグゼクティブの意見が正しいというわけではありません。
レイカーズが現時点でウェスタン・カンファレンスの首位に立っているという事実は、正当なポイントガードが先発を務めていなくても成功していることを示しています。
また、ジェームズは過去にもチームを背負い、プレイオフでは第7戦までチームを引っ張り続けて勝利に導いた経験があることを考えると、ジェームズが再び同じことを成し遂げたとしても、驚くことではないでしょう。