今年1月、当時アトランタ・ホークスに在籍していたセンターのアレックス・レンは、『The Athletic』のクリス・キルシュナー記者とのインタビューの中で「このチームが大好きだからトレードされたくない」と語っていました。
それから約1ヶ月後――ホークスは4チーム間の大型トレードでヒューストン・ロケッツからクリント・カペラを獲得した翌日に、サクラメント・キングスとのトレードでドウェイン・デッドモンや2巡目指名権と引き換えに、レンやジャバリ・パーカーを放出しました。
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それからさらに1ヶ月半以上が経った今、レンは再び『The Athletic』とのインタビューの中で、残留を望んでいながらもトレードされた心境について語っています。
「100%――ここに残りたかった。コーチングスタッフも、チームメイトも大好きだった。みんなクールで、家族のような雰囲気だった。昨年は上昇傾向にあったけど、今シーズンは計画通りにいかなかったから、変更を加える必要があったんだ。これはビジネスだから、トレードしなければならないことは分かっていたよ」
しかしレンは、昨年のオフシーズンの時点でデッドモンがフリーエージェントになったにも関わらず、その時点でホークスは契約せず、カペラを獲得した後にセンターを入れ替えたことについて納得がいっていないようでした。
「彼らはそもそも(デッドモンと)契約を結ぶ気が無かったから、僕には理解できなかった。ホークスが彼の獲得を望んでいたなら、(オフシーズンに)お金を払うだけでよかったかもしれない。今は彼をバックアップとして獲得し、結局彼にお金を払っているんだからね」
とはいえレンは、キングスへ移籍した後の環境の変化について「良い衝撃を受けた」と言います。
「第8シードを狙っていたから、チームのやる気や雰囲気は全然違ったね。ホークスに居た頃は、プレイオフに出られないと知っていながらプレイするのは大変だったし、選手は自分の得点やパフォーマンスを気にしていた。ここではチームと勝利が全てだ。自分の得点なんて気にせず、みんながハードにプレイしている。コート上の5人全員が繋がっていたんだ。みんながより優れているから、仕事も楽になるね」
レンはトレードを通じて新たな環境を経験したことによって、自身の心境も大きく変化したように見えます。
彼は今年のオフシーズンにフリーエージェントとなりますが、これまで大好きだったホークスよりも、キングスと契約したいと思う気持ちの方が強くなっているかもしれません。
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