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大学バスケの試合方式にビリー・ドノバンHCが言及「NBAがやっていることを取り入れるべき」

オクラホマシティ・サンダーのビリー・ドノバン・ヘッドコーチは、NBAと大学バスケットボールの両方で成功を収めた数少ないヘッドコーチの一人です。

スコット・ブルックス(元サンダーHC、現ワシントン・ウィザーズHC)の後任として雇用される前、ドノバンHCはフロリダ大の男子バスケットボールのヘッドコーチを務めており、NCAAディビジョンⅠの連覇という快挙も成し遂げていました。

2015年にサンダーのヘッドコーチに就任した後も、392勝239敗という成績を残し、4度のプレイオフ進出に導いたほか、2016年にはカンファレンス決勝でゴールデンステイト・ウォリアーズと第7戦までもつれる熱戦を繰り広げました。



新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断されている今、ドノバンHCは『NABC Championship Basketball Webinar Series』にゲストとして出演し、ジェイレン・グリーンやアイザイア・テッドといった若い選手たちが、NCAAではなくGリーグでプレイする決断を下したことについて話し合っています。

彼らが大学ではなくGリーグへ進んだことについて経済的な理由を挙げる人々がいますが、それとは別に選手の育成を理由として挙げる人々もいます。

大学のヘッドコーチではNBAで戦う選手を育成できないという考え方については、ドノバンHCは「賛同できない」と語りました。

「高校を卒業してGリーグに進む選手や、それが大学のバスケットボールにどう影響するのかについては、色々と話題になっている。”Gリーグに入れば、NBAのルール通りにプレイし、NBAの試合を学べるため、選手の成長が早くなる”と、成長の観点から見ている選手もいると思う。ある程度は正しい。しかし、大学のコーチが選手を育成できないという考え方には賛同できない。あるいは”NBAが選手を育成できる唯一の場所だ”という意見にも賛同できない」

「賛同できる部分は、NBAと大学の試合は違うということだ。大学に進まない選手は、NBAの試合やスペーシング、できることやできないこと、戦い方を学んでいる。4クォーター制で、1クォーター12分で、多くのポゼッションがあり、24秒のショットクロックがあり、ゾーンの規定は無く、多くの状況ではヘルプが得られない。これは別の試合だ」

間違いなく、ドノバンHCは的を得た意見をしているでしょう。

大学レベルから既に優れており、NBAでも即戦力となる選手は例外ですが、1~2年間が経過してから”遅咲き”した選手に関しては、NBAとNCAAの試合方式の違いが影響を与えているとも考えられます。



そのため、ドノバンHCは簡単な解決策を提示しています。

「大学の試合に、NBAがやっていることを取り入れるべきだと思う」

あらゆることを考慮すれば、ドノバンHCの解決策を実現させるのは難しいのかもしれません。

しかし、Gリーグが大学進学に代わる新たな選択肢となっているのは事実で、才能のある選手はGリーグでプレイした方がいいという風潮が広まれば、大学バスケットボールが衰退していく可能性もゼロではないでしょう。

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