ニューオーリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンは、新型コロナウイルスの脅威に対処しなければならない環境下で、一つの信念を持って日々を過ごしています。
『TNT』のアーニー・ジョンソンとのインタビューで、ウィリアムソンはこう言いました。
「目標があれば、道はある。それがバスケットボールだ」
シーズン再開を目標としているウィリアムソンは、コンディションを維持することについて話し合い、いまシーズンが再開されても「準備は整っている」と語りました。
「体調を整えたり、体を鍛えたりして、とにかく準備をしている。いつになったら”再開しよう”と言われるか分からないけど、再開する時に”準備ができていない”と言われたくないからね」
ウィリアムソンはシーズン中断期間も常に自宅で過ごしており、そこにはバスケットゴールもあることを明かしました。
また、ペリカンズからトレーニング機器も送られてきているため、チームのスタッフとビデオ通話を介してコンディション調整に励んでいるようです。
ウィリアムソンは膝の怪我によって今シーズンの前半を欠場し、復帰後も19試合しか出場できていないことについて、”良い点”と”悪い点”をそれぞれ挙げました。
「3~4ヶ月間プレイもできず、NBAの試合もできなかったのに、出発しようと感じた矢先にこれさ。そういった点では最悪だね。だけど、膝や体を鍛えられる時間が増えるのは良いことだと思う」
ウィリアムソンは19試合で平均23.6得点、6.8リバウンド、フィールドゴール成功率58.9%を記録し、パフォーマンスの点においても、ムードの点においても、ペリカンズの成績向上に貢献しました。
新人王の最有力候補がメンフィス・グリズリーズのジャ・モラントであることに変わりはないですが、わずか19試合の出場にも関わらず、新人王候補に名前を挙げられても不思議ではないほどの活躍を、ウィリアムソンは残していると言えるでしょう。
かつてAAUで1年間チームメイトだっただけに、モラントと親しい関係も築いているウィリアムソンは、モラントに新人王争いで敗れるのは悔しいとしつつも、称賛すべき時は称賛すると語りました。
「僕は単純に競争者だから、何であっても勝ちたい。勝ちたくないとは言わない。チームをプレイオフに導くことができれば、新人王も見えるのかもしれない。だけど、今の時点では結果は明白だ。もしジャが新人王になれば、それでも僕は嬉しいよ。なんたって彼は僕のブラザーだからね」
現在、ペリカンズは28勝36敗でウェスタン・カンファレンス10位につけており、8位のモラント擁するグリズリーズとは3.5ゲーム差が離れています。
今シーズンが再開されるのかどうか、再開されたとしてもどのように始まるのかは分かりませんが、彼らのプレイオフ争い――そしてゆくゆくは新人王争いがどうなるのかも、見逃したくはありません。
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