NBAは2019-20シーズンの再開に向けて全力を尽くしていますが、NBAレジェンドのシャキール・オニールはシーズンを再開させることが本当に最善の判断であるのか疑問に感じているようです。
『For The Win』とのインタビューに応じたオニールは、NBAコミッショナーのアダム・シルバーが最初の一歩を踏み出したことを称賛し、どれだけかかってもシーズンが再開される時を待ち続けると語りました。
「アダム・シルバーが最初の一歩を踏み出し、人々や選手の安全について考えたことは称賛に値する。残りのシーズンがどうなるかは分からないが、みんなが安全であることを願いたい。だから、正常に戻るまではどれだけ時間がかかったとしても、私は待つつもりでいるさ」
ただ一方でオニールは、今シーズンを再開させることが必ずしも重要ではない理由についても語っています。
「今シーズンは中止すべきだと思う。みんな家に帰って、元気になってから来シーズンに戻ってこればいい。急いで再開させてプレイオフをしたところで、今年優勝したチームはいわくつきとなるからだ。そのチームはリスペクトされないだろう。様々な出来事を経験してこなかったチームが、新たなプレイオフの形式で突然勝利したらどう思われるだろうか?誰もそのチームをリスペクトすることはない。だから中止するんだ。ファンや国民の安全を心配して、来シーズンに戻ってくるんだ」
選手やファンへの感染を防ぐために無観客試合を行う可能性も検討されていますが、オニールは元選手としてファンが居ることの重要性について語りました。
「ファンを見ているとアドレナリンが湧いてくるから重要だ。ロードでプレイしている状況で…とでも言っておこうか。私を睨みつけてくるファンを見る必要がある。フリースローを外したら笑ってくるファンを見る必要がある。ブーイングをしてくるファンを見る必要がある。”シャックが僕を見た!”と言う子供を見る必要がある。彼らが我々を素晴らしい選手にしてくれるんだ」
今シーズンの再開方法によっては、本来は前後していたかもしれないシードが考慮されなかったり、シリーズが短縮して従来とは異なるスケジュールでのプレイオフが行われる可能性もあるでしょう。
その中でも優勝したチームは称賛されるかもしれませんが、そのシーズンが”いわくつき”であった事実は覆すことはできません。
とはいえ、ミルウォーキー・バックスやロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズなどのチームのように、今シーズンの優勝に焦点を当てていたチームもあり、シーズンが終われば何人かの選手がフリーエージェントとなってしまうことを考えると、簡単にシーズン中止という決断を下せないことも難しいところです。
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ドック・リバースHCが考えるシーズンの再開方法「直接プレイオフに」
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