ゴールデンステイト・ウォリアーズの先発メンバーはガード陣にステフィン・カリーとクレイ・トンプソン、フォワード陣にアンドリュー・ウィギンスとドレイモンド・グリーンを据えているため、(現時点で)全体5位以内の指名権が保証されている2020年のドラフトで有望なセンターを獲得するのは、彼らにとって理にかなっていると言えるでしょう。
2020年のドラフトで上位指名が期待されるセンターとしては、メンフィス大のジェームス・ワイズマンや、南カリフォルニア大のオニエカ・オコングが挙げられます。
しかし『San Francisco Chronicle』のコナー・ルトーノー記者は、ウォリアーズがワイズマンやオコングを指名する可能性が高いとは限らないと指摘しています。
ルトーノー記者はその理由として、ウォリアーズには既にカリーやトンプソン、ウィギンスといった、スコアリングやプレイメイキングができる選手が揃っていることを挙げました。
つまり、ウォリアーズはセンターにスコアリングやプレイメイキングができる選手を必要としているのではなく、ただ役割に徹することができる選手を探しているということです。
今シーズンのマーキース・クリスがリムランナー、パサー、ディフェンダーとしてそれなりの成長を遂げたことを考えると、ウォリアーズはセンターを補強するにしても、クリスと似たような役割を受け入れられる選手を優先するかもしれません。
一方でクリスはルトーノー記者とのインタビューで、たとえワイズマンのようなセンターが加入したとしても、自分自身に求められる役割を受け入れると語りました。
「僕を信じてくれる組織があるだけで感謝しているんだ。もし(ワイズマンを)指名したとしても、彼らがチームのためにできる最善の決断をしていることや、優勝のために有益だと感じていることを、僕は理解している。僕はチームとして勝ちたいし、チームの一員でいたい。それを実現するためであれば、必要な役割が何であっても受け入れるよ」
クリスは昨年9月にウォリアーズと正式契約を結んだ後、今年1月に一度解雇されましたが、2way契約という形で再びウォリアーズに戻ってきました。
来シーズンのクリスは182万ドルの未保証契約となっていますが、彼の今シーズンの働きぶりを考えると、来シーズンの契約が保証される可能性は高いと言えるでしょう。